節分も過ぎたので暦の上では春になりましたね
皆さま いかがお過ごしでしょうか?
インフルエンザが益々猛威をふるっておりますので手洗いうがいにマスクの着用が大事になってきましたね
当家でもアライグママークも愛らしい「手ぴかジェル」くんが大活躍しております(^_^;)
なにはともあれ予防大事!ってことで♪
日本海側の地域、および関東以北にお住まいの皆様に於かれましてはガンガンやってくる寒波の影響もあって今年は吃驚するほどの豪雪に見舞われている地域も多いと伺っております
雪掻き雪おろしの際には是非とも腰を痛めたりすることの無い様お気を付け下さいね
さて こま切れ連載更新中
こちらの時間軸は去年で止まったままです(^_^;)
早くけりをつけないと思っているのですがなかなか思うように進まずー
ひとえに文章まとめる力が不足してるだけなのですが暇つぶしに付き合って下さるお客様はぜひぜひ以下のリンクよりどうぞおはいりくださいませ♪
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君に贈る 12
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髪から香る甘い香り。
抱き込んでいると心地よくて軽く頬を寄せてみる。
その拍子に彼女の耳朶に件の石が無い事に気づき『やはりアクセサリーは重かったんだろうか』と遊馬の表情が微かに曇った。
それでも野明を手放したくなくてもう少しだけ強く引き寄せようとすると肩に添えられた彼女の掌が僅かに彼を押し返した。
「・・・ね、どうして今日 遊馬はここへ来たの?」
ぽつりと呟くような小さな声に彼は黙って首を巡らせる。
「・・・携帯の電源が切れたから?」
「そうだな」
「・・・じゃあ 得したんだ、私」
「何だよ それ?」
「今日 顔が見れたじゃない?」
泣き笑いを見せる彼女に遊馬は苦笑交じりの顔を向ける。
「・・・ばぁか。こっちがどんな気分でここまで来たか分かって言ってんのか?」
「遊馬こそ 私がどんな気持ちで今週過ごしてたか知ってる?」
「そりゃ お互い様だろ。連絡手段絶たれんのがどんだけ堪えるか考えてみろよ」
「・・・ごめんね」
黙ってくしゃりと髪を掻きまわす彼の手が温かい。
『会って何を言おう』と散々考えていたのに会ってしまえばそんなに大した話をする訳でもなく野明は少し気が抜けた。
「・・・ね・・・遊馬」
「ん?」
「・・・・おかえりなさい」
はにかむような彼女の笑顔に遊馬はきょとんとした顔で目を瞬いた。
「お前ん家だぜ、ここ」
「そう言う事じゃなくて」
「・・・分かってるよ。ただいま」
穏やかな声音で答えた遊馬は野明の頭を肩口に引き寄せた。
大人しく身を預ける彼女が堪らなく愛おしい。
暫く小柄な身体を抱きしめていた彼はゆっくり腕を緩めると野明の頬を軽く撫でた。
暖房の効いた部屋では着てきたコートが暑く感じフロントのボタンを開けた遊馬は彼女が羽織る厚手で丈の長いコートに目を向けた。
「暑くないのか それ?」
「え あ・・・そうだね」
そう言ってごく自然に野明が羽織っていたコートの襟を開いた瞬間、声にならない叫び声を上げた二人は互いにぱっと背を向けた。
朱に染まった顔を押さえ遊馬が思わず声を荒げる。
「おまっ・・・何て恰好でっ・・・」
「だぁってぇっ・・・!遊馬が来るなんて思って無かったんだもんっ」
泣きそうな声で慌てて襟元を掻き合わせた野明は「着替えてくる」と言って寝室に駆け込んだ。
後ろ手で勢いよく扉を閉めた彼女は顔を真っ赤にして床にぺたんとしゃがみ込む。
恐る恐るコートを脱ぐと白いシャツにうっすら透ける肌の色。
お尻がギリギリ隠れる程度しかないシャツの裾からは素足が伸びどう考えても人に見せられる格好ではなく恥ずかしさで心臓がバクバクと音を立てる。
半泣きの顔で洋服を引っ張り出しながら野明は『下着くらいきちんと身に着けておけばよかった』とその場にへたり込んだ。
一方脱兎の如く部屋へ逃げ込んだ野明を見送り居間に残された遊馬は背後で扉が閉まる音を聞いてがっくりとその場にしゃがみ込む。
透けた肌の色とシャツから伸びた素足が目に焼き付いて離れず顔を顰めて頭を抱えた。
『あんの馬鹿っ・・・!』
吐いてやりたい悪態は幾つもあるはずなのに混乱して言葉にならず瞼裏に残る残像を掻き消そうとぶんぶんと大きく頭を振った。
暫く経っても彼女が部屋から出てこないので遊馬はぐったりした気分で立ち上がる。
机に手をついて額を押さえもう一度かぶりを振り肩で大きく息をして呼吸を整えていると漸く部屋の扉が開いた。
ばつの悪そうな顔を朱に染めチラチラこちらを窺う様子に遊馬は大きく溜息をつくと顔色を抑えようと意識して表情を消した。
その顔が怒っている様に見え野明はますますしゅんとするとドアに半分隠れるようにしながら彼の様子を窺い指先でもじもじと『の』の字を描く。
「・・・えっと・・・」
声のかけ方に迷いその場で動けずにいる彼女へ遊馬は軽く手を拱きおずおずと歩み寄ってきた彼女の額をパシっと指で弾いた。
「・・・お前ね、少しは自分が女だって自覚持てよ。あんな恰好で男を部屋に入れたら普通無事じゃ済まねぇぞ」
「・・・遊馬じゃなきゃ部屋に入れてないもん・・・」
ぼそりと呟く彼女の声に遊馬は思わず目を瞬き深い溜息と共に顔を顰める。
「そりゃ光栄だけどね、取敢えず気をつけろってこと。まぁ その話は今 置いといて。お前夕飯どうした?」
「え・・・? ごはん??」
急な話題転換に野明はきょとんとした顔で首を傾げ少し考え込んだ。
何だか気分が沈んでいて食事の事まで気が回って居なかったことを思い出し急に空腹感が戻ってくる。
「・・・食べてない」
幾分情けない顔を見せる野明に苦笑した遊馬は彼女の頭にぽんっと掌を載せた。
「なら なんか食いに出ようぜ。車で来ちまったから飲む気なら一度置きに行くことになるけどな」
「でもそうすると遅くなっちゃうね」
軽く首を傾げる野明に遊馬は「うーん」と唸って軽く腕を組んだ。
「行って帰ってすると一時間くらいは掛かるか。ならいっそお前が荷物持って俺ん家に来るか?」
「遊馬の部屋に?」
先週の自分の所業を思い出した彼女の声が裏返ると 同じく自分のしたことを思い出した遊馬は焦って彼女から目を逸らした。
「別に無理強いはしねぇよ。この辺のファミレスで済ませてもいいわけだし」
「あのっ・・・そう言う訳じゃなくてね、また酔いつぶれちゃって遊馬がラグで寝る様な事になると悪いなって・・・」
「そういう心配はしなくていいって 嫌なら誘わねぇし」
彼の言葉に野明は少し考え込む。
このまま近所のファミレスでご飯を食べた場合、遊馬はそのまま家に帰ってしまうだろうし飲みを兼ねてついていけば彼の部屋に泊ることになるだろうことは想像に難くない。
それを踏まえての『荷物を持って』だと思うのだが色々と立場を保留したり後ろめたい事情がある中でそれはどうだろう、という気も確かにする。
それでも今日 もう一度わかれるのが忍びなく傍に居たいという気持ちも確かにあって。
自分の感情を持て余し困った顔をしている彼女を見て軽く肩を竦めた遊馬は「まぁ 無理しなくてもいいさ」と呟やいてそのまま玄関に足を向けた。
「ちょっ・・・遊馬?」
「その辺のファミレスでいいよな、遅くなる前に行こうぜ」
スタスタと歩き始めた遊馬の背中を野明は慌てて追いかけ一瞬の逡巡の後思い切ってコートの袖を掴む。
顔を上げる勇気はなく俯いたまま彼女は一度大きく息を吸い込むと極小さな声で「荷物・・・作るから少し待って」と彼に告げた。
to be continue...
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追記
時間のベクトルが全く進んでいなくてごめんなさい(^^;
つじつま合わせに物凄い時間食ってます☆
いっそネタ帳を放棄すればいいんですけどまた新しく考える時間的余裕がなかったりして(^_^;)
羊さんはどうもお出かけする気になったようですねー
ご覧になってくださってるお客さま方 いつも本当にありがとうございます!
のろのろ進行してますこの続きはもう少々お待ち下さいませ m(_ _)m
たまき Eメール 2012年02月04日(土)21時33分 編集・削除
いや~ん!無自覚の据え膳になってましたね!
狼さんの理性がまだ壊れてないようで、狼さんを不憫に思うというより笑ってしまいました!ほんとこんなに寒い夜はひと肌恋しくてたまりません。でもコートの下には服はちゃんと着ますよ!一瞬コートの下は全裸という大変おバカな妄想をしてしまいましたが、肉食獣通り越してただのヘンタイで狼さんの仲間に捕まってしまいますから。