恋に気づいた友愛のお題の5つめです
お題のタイトルの都合上ここから先3つまとめて話が一本につながります
その2本目。
中間なのですごく短いです(^^;
なのでできるだけ間隔開けずに上げていきたいと思います(^^)
恋に気づいた友愛のお題
05. 無自覚にこぼれた涙
おいしかった筈の料理の味もその余韻もすべて吹き飛んで、血の気の引いた感じのする手が冷たく小刻みに震える。
慌てて右手を左手で掴んで腿に押し付け緑の視界から外したものの血の気を失ったのは手だけではなくて当然その顔色も紙のように白かった。
「野明?」
緑が名を呼ぶと、その声に遊馬がこちらを振り返った。
驚いて見開かれた瞳が野明の視線とぶつかって思わず彼から視線を逸らした。
勢いよく立ちあがり踵を返してその場を立ち去ろうとして脚が縺れた。
膝にうまく力が入らなくて思わずへたり込むと右腕を掴まれて勢いよく引き揚げられた。
「何してんだ? お前。こんなところで」
少し怒ったような顔をして軽く息を弾ませた遊馬はそのまま野明の体を支えて手近なソファに彼女を座らせると正面にしゃがみ込んだ。
顔を顰めつつ怪我を確かめるように脚に触れる。
「どっか痛むとこあるか?」
野明はふるふると首を左右に振った。
「脚 挫いたりは?」
再び野明は首を振る。
遊馬の手が触れているだけで心臓が痛いほど緊張して止まらない。
それにさっきの動揺が加わって言葉の代わりに瞳から大粒の涙が零れおちた。
気づいた遊馬が驚いて野明の顔を覗き込む。
「どうした、やっぱどっか痛むのか?」
一転して心配そうな声音で問いながら指で頬を伝う涙を払う。
顔に触れた遊馬の手に驚いて身を引きかけ初めて自分が涙を流していたことに気がついた。
無自覚にこぼれた涙はそれを自覚すると今度は止め処なく流れて止まらなくなった。
頬に触れる遊馬の手の温度が途轍もなく大事になものに思えてならなかった。
END
(次のお題へ続きます♪)
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意識しないで流れる涙って ある意味で純粋だと思います(^^)
こんな感情もう今の自分にはないなぁ・・・・(遠い目)
ツッジー 2009年10月19日(月)09時24分 編集・削除
野明の名前で振り返る遊馬の姿・・・(妄想中)
本当純粋な涙だね・・・。
私はここ最近、旦那とのケンカでの悔し涙しか
流してないなぁ・・・。