恋に気づいた友愛のお題の3つめです
噂って気になりますか、なりませんか?(^^)
恋に気づいた友愛のお題
03. 心揺れる噂
あいつは仕事のパートナー。
そんなことは分かってる。
コンビを組んでるわけだからシフトも大概似通っている。
特殊で他の奴らとは時間を合わせ辛い勤務体制に緊急招集も多い。
他の奴では文句の一つも出るところ。
互いに気が楽だから休みの日も一緒にいることが多い、それだけだ。
なのに・・・
整備の連中の口の端に上った言葉に軽いイラツキを覚えた。
「捜査課の風杜っているじゃん、あれ泉ちゃんを狙ってるって?」
「ああ、何か来るたびに声かけてるよな」
「彼女も人がいいからさ、そのうち『お茶くらいなら』って折れちゃったりして・・・?」
わざと カツンッと靴音を鳴らしてハンガーを横切ると噂をしていた連中がこちらを振り返りばつが悪そうな顔をした。
その顔を一瞥して歩き去ると今度はうしろで先ほどより一層ひそめた声がした。
「うぁ、遊馬さん 機嫌悪いなぁ・・・」
「今の聞かれたんじゃいのか?」
「泉ちゃんのことになると遊馬さん怖いですからねぇ・・・」
その声を背中に聞きながら足音高くタラップを上り 聊か乱暴に隊員室の戸をあける。
「おはようございます」
一応挨拶をすると「おはよう、遊馬。今日早いじゃない?」と朗らかな声が返ってきた。
「まあな」
言いながら自分の席に腰をかけるとすぐさま野明が顔を覗き込んできた。
「・・・なんか、機嫌悪い?」
かるく半眼で睨めつけると、きょとんとしたあと 少しづつ不安そうな顔になって次第にそわそわし始めた。
「えっと・・・なに?」
とりあえず引き攣った笑顔を向ける野明に軽い溜息をつきながら何でもないことのように声をかけた。
「帰り 飯食ってかえるぞ」
決定事項のように言い切るその口調に一瞬目を丸くした野明は「朝 来た早々帰りの話?」と呆れた顔をして見せた。
意に介す様子もなく「嫌なのか?」と聞き返す。
軽く肩を竦めたあと少し目を逸らした野明は「いいよ、じゃ定時で終われるように頑張らなくちゃね」と笑った。
戸惑うことなく快諾の意を示した野明に軽い安堵を覚えてもう一言、聞いた。
「な、今度お茶でもどう?」
怪訝な顔で振り返った野明は小首をかしげて今一度盛大に呆れた顔をして見せた。
「いいけど、なぁに、それ。今 食事の約束したばっかじゃない? それともそれはまた別のお誘い?」
「そうだなぁ・・・ちょっとした確認・・かな?」
ますます腑に落ちない顔を見せる野明の頭を軽く撫でると一人忍び笑いを漏らす。
お前に勝ち目はないよと 戸口に現れて野明に手を振る刑事に一瞥を向けた。
「泉さん、今日 夕飯でもどう?」
「すみません、約束があるので、今日はだめなんです」
「じゃ 今度お茶でも?」
「えっと・・」
困った顔でこちらを振り返り あはは・・・と乾いた笑いを返す。
「機会があれば」
溜息を吐く風杜に『簡単に譲らないさ』と目線を送り余裕の笑みを見せて書類に目を落とす。
噂を気にしても意味がない、要は手を離さないこと。
END
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本人に直接確認するのが一番確実で正確。
噂に振り回されても仕方がないですよね(笑)
ツッジー 2009年10月09日(金)14時28分 編集・削除
遊馬のヤキモチがかわいいお話でした(≧∇≦)
本当!本人に聞くのが一番なのにね(*⌒∇⌒*)テヘ♪