いよいよ今年もあと48時間切ってしまいました
ちびたちの鼻風邪が今一つ完治していませんがあっという間に年の瀬です
皆様 年越しの準備はお済でしょうか?
当家では半端に終わっている掃除以外はなにも用意できておりません(涙)
それなのについつい現実逃避に走って未完成だったテキストをつなげる作業何てしております
何やってるんだか・・・(^_^;
というわけで(?!)ちまちま更新4回目です
暇つぶしに見てあげようかなというお客様はどうぞこちらから♪
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君に贈る 4
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翌日 野明は少し迷った末貰ったピアスをつけて出社した。
更衣室で作業着に着替えていると隣のロッカーを使っている比較的懇意な女性職員が彼女の耳元に目を留める。
「あれ誕生石やめたんだ?」
「・・・あ・・・うん ちょっとね」
照れ臭そうな顔で曖昧な笑みを浮かべる野明を見遣り彼女は『ピンときた』と言う顔でにっと笑う。
「プレゼント?」
「え・・・っと うん・・・」
野明の返事に彼女の顔がぱぁっと期待に満ち溢れた。
「篠原さんから?」
「一応 一昨日誕生日だったから」
隠す事でもないだろうと正直に答えるとますます興味を惹かれた彼女は「ちょっと見てもいい?」と耳朶を飾る小さな石を覗き込んだ。
「綺麗な石だね、珍しい色。サファイア・・・にしては透明度が高いし エメラルドにしては青いね」
小柄な野明の隣で少し腰をかがめた彼女はその独特の碧い色に目を瞬く。
首を傾げる彼女の視線に野明は小さく肩を竦めた。
「そんな高価なものじゃないよ、トルマリンって書いてあったし」
パワーストーンとしてよく聞く名前が挙がったことで彼女は更にきょとんとした。
「書いてって・・・保証書か何か?」
「うん。成分分析表と鑑別書もついてたから間違いないよ」
「トルマリンに?」
驚いた顔の彼女へ野明は袋に記載されていた店名を告げる。
「宝飾店って律儀だね」と笑うと彼女は難しい顔で腕を組んだ。
成分分析にせよ鑑別書にせよ発行するのは通常殆ど無料ではない。
高価なものならば添付してくることも少なくないが通常数千〜2,3万程度のものなら敢えて何千円もかけてそんなものをつけることはない。
更に『トルマリン』であるというその石の大きさは随分と小ぶりで直径にして2,3mmと言ったところ。
加えて透明度の高い鮮やかなネオンブルー。
条件に見合うだろう石の名前を思い浮かべた彼女はもう一度まじまじとピアスを覗き込んだ。
「・・・まさか・・・でも・・・ねぇ 泉さん、それ『トルマリン』って言ったよね」
「うん」
「名前の前に何かついてた?」
「前って・・・ああ うん、何だっけ・・・あんまり聞いたことない・・・」
「・・・パライバ・・・だったり・・・する?」
思い出そうと首を傾げる野明を見遣り彼女はぼそりと呟いた。
「あ そうそう それ。よくわかったね」
あっけらかんと答えた野明に彼女は眼を見開きもう一度石を凝視した。
「うそ・・・これ本物・・・?・・・だとしたら泉さん、多分・・・それ・・・ダイアより高価だよ・・・・」
「・・・え?」
「産地にもよるけど少なくともその色でその大きさなら同じ大きさの天然ダイヤよりは確実に値が張る・・・」
「・・・うそでしょ・・・?」
「・・・本当。あとでネット検索してあげるよ・・・」
始業前のオフィスでPCを立ち上げ彼女は手早く検索を掛ける。
質と産地によって値段にばらつきがあるものの袋にあった店のHPの中から野明の物と近い色味、大きさの石を探しだした二人はその価格に目を瞠った。
「結構するでしょ?」
「・・・うん・・・」
「産地 ブラジルだったんでしょ?だとしたら一番高価だよ。篠原さん、何か言ってた?」
「・・・ううん、何も・・・」
驚きで目を丸くした野明が少し青ざめた顔でふるふると首を振ると彼女は「ふむ・・・」と難しい顔で腕を組んだ。
「まぁ・・・少なくともさ・・・義理とかそういうんじゃなさそうだよね・・・」
「・・・そ・・・かな・・・でも・・・えっと・・・どうしよう・・・」
俄かに困惑した様子を見せる野明に彼女は小さく肩を竦める。
「『どうしよう』って・・・嫌な訳じゃないんでしょ?」
「・・・それは・・・そうなんだけど」
「正直みててじれったいのよね 折角向こうからアプローチがあった訳だしいい機会じゃない、この際ハッキリしちゃえば?」
「・・・ハッキリって・・・」
「篠原さん狙ってる人は結構多いのよ?私だって彼がフリーならって思うしさ。泉さんにその気がないならそれでもいいけどだったらそうとわかるようにして欲しいかなぁ なんて・・・外野が言うのもおかしいけどね」
「・・・ううん その通りだと思う・・・」
野明がしゅんと項垂れると苦笑いを浮かべた彼女はぽんと野明の肩を叩いた。
「それは篠原さんだって同じだけどね。ずっと泉さんの傍に居るから他の人がアプローチかけにくくなってるじゃない?何れにしても これはチャンスかもよ?」
「・・・チャンス?」
首を傾げる野明に彼女はにっこりと笑った。
「そ。この石のはね『気持ちを新たにして何かを始めたい』っていう時にいいパワーストーンでもあるんだよ。何かを変えたいって思うなら縁起のいい石じゃない。篠原さんがそれを意図して選んだのかは兎も角として クリスマスも近いことだしどちらに転ぶにしても力貸してくれそうよね」
彼女の言葉に野明は曖昧な笑みを浮かべ「・・・そうだね」と小さく呟いた。
to be continue
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追記
貰ったものは意外に高価だったみたいです
遊馬結構張りこみましたね(笑)
というわけでまだ続きます。
もうしばらくお付き合いくださると幸いです♪
瞳子 2011年12月30日(金)10時17分 編集・削除
おおっ!!鑑定書つきだからもしかしたら…と思ったらやっぱりね。
御曹司やるぅ♪
ウサギちゃん、たきつけられましたね。
どうなるのかな♪