今年もいよいよ今日でおしまいですね~
これが今年最後の日記更新になるのかなぁ
今年は凄い年でした!
ツイッターで呟いたら凄いことが現実になるし神様には会えるしパト、菌関連で仲間はどど~んと増えるし!
色々あったけど総じていいことが山ほどあった年でしたっ☆
来年も続け、この流れ!(笑)
そしてこんな落書きと拙い駄文ばかりのサイトに遊びに来て句だってコメントを下さる心やさしいお客様!
もう感謝の言葉も御座いませんっ
どうぞ来年もよろしくお願いいたします(^^)
というわけで・・・
今年最後になると思うSSを一本 投下していきますね!
さっき 急いで書いたので粗い部分と誤字脱字は許してね~
余りに酷い部分はこっそり修正するかも・・・ですが(笑)
では 読んであげようかな、と思って下さる方は・・・以下からどうぞ!
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「抱負」
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特車二課に配属になって3年と少し。
その間に過ごした年末は3度。
その何れも年末年始に休みなど取れた事はなかった。
年末の警備に駆り出されるか或いは、黒いレイバーとの死闘を演じ結局配属以来一度も年末を実家で迎えることなく埋め立て地を去る事になった。
忙しいながらも充実した毎日は今思えばハードな職場で。
それでも渦中に居る時はそれを過酷だとは思わなかった。
仲間にも上司にも恵まれたあの場所は戻りたいとは思わないけれど決して失くしたくない人生の宝物。
あの時出会った人たちは例えどれほどの距離や時間に隔てられ居場所や立場が変わっても掛け替えのない仲間として心の何処かが繋がっている、そんな気がする。
何気なく開いた机の引き出し。
そこには一枚の写真が大切に仕舞われていた。
埋め立て地での勤務最後の日に撮影した集合写真には部署も階級も関係無くあの日、あの場所に揃って居た全員が写っていて残暑厳しい日差しが降り注ぐ夏の日が印画紙にそのまま焼きつけられていた。
あれから更に3年が経ちあの埋め立て地にも開発の手が入り実験部隊としての任を終えた特車二課もまたかつての場所から姿を消した。
第二小隊のメンバーも各々辞令に従い職場を移り 共に過ごした整備員たちもまた体制と編成を変え各地に分散配備されたレイバー隊に振り分けられ忙しい日々を送っていると言う。
律義に年賀状を送ってきたり消息を伝えてくれる者もあるが多くは伝え聞く話で息災である事を知る程度。
それでも何かあればきっと皆が一斉に駆けつけて来る、そういう不思議な繋がりを当たり前の様に信じられる掛け替えのない仲間達。
思い出す度温かくなる気持ち、そしてその時手に入れた唯一無二の宝物。
いつの間にか隣に立っていた彼の存在を確かめる様にそっと手を伸ばすと大きな掌が優しい仕草でその細い指を絡め取った。
「懐かしい写真だな」
「うん」
「あの頃は年末に休みなんて無くてさ」
「松が取れた後に分散で休暇取ってね」
「今考えりゃ とんでもない職場環境だったよな」
「本当」
言いながらそれを不満に思う響きはまるでなく二人ともが只々懐かしむ目で写真に目を落とす。
「「でも・・・」」
同時に口を開き互いに顔を見合わせると小さくクスリと笑みを交わした。
「野明に会えてよかった」
「遊馬に会えてよかった」
同時に発した相手の言葉に思わず二人で吹きだすとどちらからともなく額をコツンと軽く合わせた。
「・・・出会って6年か・・・」
しみじみと言う彼に野明が小さく頷き軽く目を閉じるとゆっくり二人の距離が詰る。
トクトクと鳴る心音が相手に聞こえるのではないかと言う程の緊張感。
後少しで唇が触れる、というタイミングで階下から「野明ー お蕎麦茹でるから降りてらっしゃい」と声が掛った。
一瞬で我に返り間近に見た互いの顔に気恥かしさが込み上げると顔を真っ赤にしたまま二人がほぼ同時に飛び退る様にして距離を取った。
「・・・行こっか」
「・・・だな・・・」
引き出しを閉め部屋を出ると「今行くー」と声を掛け連れ立って居間に降りる。
卓袱台に座っていた父が慌てて新聞を引き寄せるのを見て遊馬は軽い笑みを浮かべ台所に声を掛ける野明を見遣った。
「何か・・・」
『手伝おうか』と言いかけた彼の言葉を遮り野明は「遊馬はこっち」と彼を父と同じ卓袱台に座らせた。
「ほら、お父ちゃん 新聞離して。遊馬 お茶でいい?」
「え?ああ そうだな」
「酒にせんか、酒に。向こうに出してあっただろう」
「まぁた お父ちゃんってばすぐそいう事言って。お蕎麦食べるって言ってるのに・・・」
「つべこべ言わずに持って来んか、君も飲むだろう?」
遊馬に話を振る父に野明が思い切り仏頂面を向ける。
「もう 遊馬を巻き込まないでよ」
その様子が可笑しくて「いや いいよ。頂きます」と遊馬は笑いを堪えて肩を震わせた。
頬を膨らませる野明を宥める様に遊馬が笑うと大きく肩を落とした野明が「はいはい」と言いながら台所に姿を消した。
4人で卓袱台を囲んで蕎麦を啜り男二人が晩酌を始めると女二人は洗い物を手にその場を離れる。
他愛もない世間話をしながらコップに注いだ酒を呷る二人の声を聞きながら母はやれやれと溜息をついた。
「まったくお父ちゃんもね、その場になるとからっきしなんだから」
「え?」
「あれでもね 気にしてるのよ?あんた達の事」
母もまた娘に複雑な顔を向けると微苦笑を湛えた野明は「さてと・・・」と呟いて居間に向かった。
「遊馬ぁ 初詣行こう」
「もうそんな時間か?」
彼のダウンジャケットをハンガーから下ろす彼女に問い掛けると壁時計に目を移す。
年が変わるまで一時間を切っている事を確認すると途端に拗ねた顔をした父に遊馬は軽い笑みを向けた。
「お義父さんは・・・」
「まだ そう呼ばれる覚えはない」
仏頂面の父に遊馬は軽く目を瞬くと少し考えてさり気無く言葉を返した。
「失礼しました、けど近い内に」
その返答に父は一瞬ぎょっとした顔をみせたあとフンと鼻を鳴らし手元のコップに目を移した。
「・・・さっさと行って来い。続きは後だ」
その言葉に遊馬はきょとんとした顔をした後ふっと顔を綻ばせた。
「成るべく早く戻ります」
二人に向かって『早く行け』と言う様に無言で手を振る父をみて野明は呆れた顔で肩を竦め「遅くなるから先に寝てていいよ」と舌を出した。
あからさまに渋い顔をした父に苦笑いを向けた遊馬の腕を引き母に「いってきます」と声を掛けると二人は慌しく家を出た。
仏頂面の夫を前に 妻がクスクスと笑う。
「・・・何が可笑しい?」
「いえ 何も」
卓袱台を拭きながら尚も笑い続ける彼女に夫はフンとそっぽを向く。
その様子が益々可笑しくて遊馬の使っていたコップを下げると彼女は新たにコップを持ってきた。
「二人が戻るまでお付き合いしましょうか?」
差し出されたコップに無言で酒を注ぐと父は自身のコップに残っていた酒を一気に呷った。
黙って継ぎ足された酒を再び呷ると彼は深く大きな溜息を吐く。
「今日は・・・とことん飲むぞ」
「大晦日ですしね 偶には良いんじゃないですか?」
アテになる物を探しに妻が一度席を立つと父は寂し気な顔でもう一度中身を空けると手ずからコップに酒を満たした。
家を出て一番近い神社に向かって歩きながら野明は遊馬の腕をとり軽く頬を寄せる。
「初詣なんて・・・二課の時には行けた事無かったね」
「警備に駆り出されてたからな・・・けど年末年始の挨拶はお互い真っ先に交してたよな」
「そうそう、年の明ける直前に回線プライベートにしてね、ってあれ言い出したのどっちだっけ?」
「お前だろ?」
「ええ そうだっけ?」
「『この会話 遊馬以外受けてないよね』って確認したのはどなたでしたっけね」
「・・・そんな事 言った?」
「俺が言うと思うか?」
「・・・だよね」
「まぁ いいんじゃねぇの?」
墓穴掘ったなぁという顔で舌を出す野明を見て遊馬はクスクス笑う。
「今年で3度目か。お前と初詣行くの」
「うん」
「頃合いかな・・・」
「え?」
「なぁ 来年はさ、苗字 変えねぇ?」
さらりと言った遊馬の言葉に野明は一瞬きょとんとした後 吃驚して思わず足を止めた。
「え? あの・・・えっと・・・はい?」
「嫌か?」
「・・・もう・・・どうしてこういう時に言うかなぁ・・・」
「言いたい気分だったから。ずっと思ってた事ではあるんだ。お前は考えた事無かったか?」
再びゆっくり歩き出しながら遊馬が問うと野明は大きな溜息を吐いた。
「無い訳・・・無いじゃない。たださぁ もっとこう雰囲気が欲しかったって言うか・・・こんな普通にさらっと言われちゃうと思わなかったというか・・・」
「気持ちの問題だからな 許せ」
「本当に偉そうなんだから・・・」
少し拗ねた様子の彼女にしれっと言って退けると遊馬がにんまりと笑う。
「拒否はしないんだな?」
「・・・待ち草臥れた、正直」
彼女の答えに目を瞬くと遊馬は吹きだす様に笑った。
「そりゃ悪かったよ。じゃ 初詣終わったら親父さんに話すっかぁ」
「正月早々大仕事だ」
どこか愉し気な彼を見て野明もつられて笑みを零す。
目の前に目的の神社が姿を見せると年始参りを待つ列の後ろに並んだ。
響く除夜の鐘を聞きながら野明が静かに彼を見上げる。
見慣れた大好きな顔を眺め彼女はぐいっと彼の腕を引き下ろした。
驚いて目を見開く彼の身体がぐんっと傾ぐと野明は素早く彼の頬に唇を寄せる。
「泉野明から 篠原遊馬へ。今年一年の感謝を込めて」
「・・・!」
小さな声で囁かれた言葉に遊馬は瞬間的に頬を朱に染め片手で顔を覆ってそっぽを向いた。
ほぼ同時に拡声器で年明けが告げられると一斉に湧いた歓声の中 動き出した人波に乗り肩を並べて歩きながら遊馬は敢えてぶっきら棒な口調で「今年の年末は違う台詞言わせるからな」と彼女に告げた。
fin
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追記
おそらく遊馬は3年連続で遊びに来てるんですよね
お父ちゃんは 覚悟しつつも往生際が悪い(^m^)
さて 次の年末はちゃんと違う台詞を言わせることができるのでしょうか・・・ね?
ではでは皆さま よいお年を!
瞳子 2010年12月31日(金)15時42分 編集・削除
懐かしい記念写真~・・・ですね。
当家の野明だと、お腹のおっきい野明が写ってるんでしょうねwww
きっと双子のチビたちと一家で帰省中かと。
お父ちゃん、新年早々不憫だぁ~(笑)
あれだけ仲の良いとこを見てるんだから諦めなさいって。
遊馬が居るとお父ちゃんは存在を無視されてるしね。
今年も色々お世話になりました。来年もよろしくお願いします。
よいお年を!!!