北九州市にお住まいのＴさんからのメール。
「北九州でオオクワ！？」
本当にびっくりしました。なぜなら「俺クワ」の実家も北九州だから。
当然、土地勘があり、そこでどんな種類のクワガタが採れるかは、熟
知している・・・つもりでいました。
北九州の採集地のイメージとは・・・日当たりが良くなく、湿った感
じのクヌギ林の中でも、比較的開けた場所に位置している数本の木が、
昆虫が掘った穴でボコボコになっており、そこに集まる、ヒラタ、コ
クワを、猛烈な蚊の来襲を耐え忍びながら採集する、そんな感じでした。
採れるクワガタは、コクワ、ヒラタそしてノコ、特徴としてヒラタがよく
採れるという印象があります。
しかし、まさかあの地にオオクワがいようとは・・・
これは無論「月刊むし」にも報告されていませんし（以前大きなヒラ
タが八幡で採れたという記述は読んだことがありますが・・・）、個
人的見解を述べれば、北九州にいるとすれば、３大産地に頼らずとも、
数は少ないながらも、全国いずれか地でも、天然オオクワは捕獲可能
である、そう確信にいたった次第です。


１月１０日に朽ち木採集に近くの山に息子と出かけました。
山を散策していると、偶然見知らぬクヌギ林に出くわし、こ
れ幸いとばかりに、クワガタ捜索を始めました。
生木には、傷付けないように十分注意を払いながら、朽ちて
いる部分を確認して割っていきます。
見事、予想は的中。幼虫が１０匹近く出てきました。
これを見た息子は大喜びで、私も驚きました。
幼虫だけではありません。ヒラタクワガタの成虫（オス）も
出現し、この幼虫は、ヒラタクワガタなのか、と大きな期待
も抱いていただけに、落胆は隠し切れませんでしたが、結局
の所、育ててみないと断定は出来ません、これも大事に飼育
していくつもりです。
更に山の奥に歩を進めました。急に視界が開け、日の良く当
たるその場所に大きなクヌギが１本ありました。
そのクヌギに登ると、穴だらけで、いかにもオオクワガタが
居そうな雰囲気を醸し出していました。
この木を２時間くらいかけて、丹念に探索、ついに発見！
朽ちた部分の穴から、オオクワガタの死骸（オス）５２ミリ
が出てきました。
こんなに喜んだことはありません。
私と息子だけの秘密の場所を開拓したんだ、と大喜びでした。
今後も地道な新規開拓をやって行きたいと思っています。


場所は北九州市の南西部とのこと。まだ、採集者に荒らされてない「
きれいな所」だそうです。
オオクワは、人の知らない所で、静かに、そしてタフに生きてるんで
すね。