いつもオオクワ採集記を送って下さるT氏が、また北九州産の採集に成功! 何ともうらやましい限りですが、今回は、前回採集に成功した北九州市南西部、 更に足を伸ばしてその郡部へと攻め入ったとか。 デジカメを携帯、その瞬間を捉える荒業にも挑戦。それでは「余裕」のオオクワ 採集記をどうぞ!
4月1日土曜日、この日は殊の外天気が良く、まさに春到来を感じさせる陽気だったので、 もしやクワガタが活動を始めているのではと思い、息子と一緒に、前回採集した場所へ馳せ 参じました。 オオクワを採集した桜の木の近くに「いかにも」というクヌギがある事までは前回、確認し ていましたが、実は(これは今回初めてわかった事ですが)もう一本、すぐ近くに「より 一層居そうな」大きなクヌギが伸びている事に気づきました。 はやる気持ちを抑えながら、まずは慎重にウロをひとつひとつ点検する作業を開始。その 矢先の出来事でした。 いきなり目に飛び込んできたのが、クワガタの2本の角。その陽気に誘われて「のこのこ」 と出てきたコクワ、若しくはヒラタとは思いましたが、まずは確認と、忍び足で前進。 そおっと覗き込むと、どうやら予想はいい方に外れようで、まさに求めていたオオクワの 角でした。 それにしてもオオクワとは何と臆病な、そして逃げ足の速い昆虫なのでしょう。 再び出会えた喜びを何とか抑え、採集に取り掛かろうとしたその刹那、彼は敏感にも「気 配」を察知、その2本の角をウロの中へと。 しかしオオクワを目の前にして、すごすごと「転進」を図るクワ好きがこの世に存在する でしょうか? 修羅と化した私は、自前の七つ道具を繰り出し、格闘すること2時間余り、やっとの思いで 59mm♂を手にした時には、その喜びよりも、疲労感の方が強かったことをよく覚えて います。
以前から検討課題であった、オオクワ採集をデジカムで記録すること。 「いざ鎌倉」の際には何故か失念してしまう、己の悪癖を反省しながら、向かった先は、 友人から教えてもらった場所。ここは北九州の郊外にあたり、去年、その友人が成虫を 採ったという、これまた期待のできるフィールドでした。 やわらかな木漏れ日を体に受けながら、山道をのぼっていくと、すぐに具合の良さそうな 立ち枯れの桜の木と遭遇しました。その材の皮をゆっくり、そして慎重にめくっていくと、 食痕が現れ、そして北九州産のオオクワが・・・ 今度こそはと、忘れずにデジカメ撮影をこなし、これで万事OKとなるはずでしたが、 オオクワをデジカメで撮るのは難しいことなんですね~ 帰宅後、どの映像を見てもぶれているものばかり。
次回に課題を残す形になりましたが、採集の方は、正月、そして今回と、どうやらいい 1年になりそうです。
朗報です!T氏から「俺クワ読者に、F1生体であれば、安く譲っても良い」との 返事をいただきました。T氏は、奥さんの実家が佐賀であることから、佐賀産の 採集にも成功しています。純正佐賀産・北九州産をお探しの方は俺クワまで!
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