前回「クワガタオヤジ増殖中」で登場していただいた、兵庫のM氏。 俺クワのリクエストに応えて、再び原稿を送ってくれました。 氏のオオクワ飼育歴は1年。その1年を振り返っての感想です。
子供の頃は、家の近くにあった、川のそばの柳の木でヒラタやコクワを随分採ったものです。 当時の飼育は、まさにひと夏きりでした。冬眠のさせ方も知らず、ましてやそれを調べよう ともせず、クワガタの越冬は子供にはムリ、ひと夏の寿命を当然視しておりました。
それから長い年月が経ち、改めて飼育をしてみると、意外や意外、当時思ってたこと より、はるかに容易に事が運びました。 当時はお金をかけれなかったということも関係してるのかも知れません。
でも、大人になってからの飼育が、全てを解決した訳ではありません。 まだ、自分が産卵させ、育てた幼虫は蛹になってませんし、ちゃんと成虫になるか、 楽しみであると共に不安でもあります。 あと数週間で蛹になりそうな幼虫がいます。無事に次のステージに進んでくれれば いいのですが・・・
あとは、俺クワさんのリクエストにあった、産地別の比較ですが、 現在飼育している山梨産(♂74mm)と能勢産(♂70mm)を比較すると、一般的に 山梨産はあごが大きく直線的でどちらかというとスマート系、能勢産はあごが短く太い 横幅系と言われているようですが、うちのは大きさの違いもあるようですが山梨産は縦 にも大きいが横幅もあり均整がとれています。能勢産もどちらかというとスマート系と いった感じを受けます。
現在、山梨産(♂74mm+♀44mm)と能勢産(♂70mm+♀44mm)で温室でブリード中で すが能勢産の方は交尾を確認できましたが、山梨産はわかりません。両方とも元気な 子供を産んでくれることを願っています。
ところで、福岡産はどういう特徴があるのですか? やはり佐賀産のように横幅の 広いものですか?
今飼育している幼虫は、47匹。そのうち購入した幼虫は、能勢産♂♀の2匹、大阪 府高槻産2匹、不明産地1匹で、あとは自分ではじめて産卵させた幼虫(産地不明 66+41と64+39の2ペアから産卵)の42匹です。菌糸瓶とマットで飼育していますがこ れもあまり大きさに差は出ていないように思われます。(マットでも菌糸瓶に負けな いくらい大きいのもいますし)
何はともあれ日々クワ馬鹿に変貌していく私を見ている妻は、あきれているようです。 同世代同士お互いがんばって夢の80mmを目指しましょう。
Mさんの昔話を読んでると、懐かしいな~ Mさんは柳でしたか?私はコナラだったと思います。 蚊に刺されながら、ウロに入ったヒラタと格闘してたな~
私もクワガタの越冬、産卵は「出来ないものだ」とあきらめていました。 でも本当に昔と比べると、簡単になったような・・・ マットに水やって、餌をやってれば、産卵しますよね。 あっ、そういや、昔は、途中で、餌もやらず、水もやらず・・・でした。 やはり「根気」の違いかも知れません。大人になったんですね。
質問にあった福岡産ですが、筑後川はさんで、右、左ですから、佐賀産との違いは なきに等しいでしょうが、福岡産だからといって横幅が広いとは一概には言えない ようです。
マットと菌糸ビンですが、菌糸ビンは3本目の伸びが違いますよ。 そこがマット飼育の違いかも知れません。 3本目の交換時に「極小」とビンに書かれた幼虫が、開けてびっくりということが、 再三再四起こりますよ~楽しみにしてて下さい。
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