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あんだ〜ば〜EX 〜1回目〜


♥舞 「はい!っと言うわけで…
 なぜかいきなり、問答無用で始まりました、スレイヤーズラジオ・裏番組
 ”【スレイヤーズラジオ】あんだ〜ば〜EX”。
 司会はご存知もなにも、皆さんとは初にお目にかかる…
 …と思います…多分…
 香純舞(かすみまい…芸名)というものです。
 よろしくお願いします!
 そして…」
♥リナ 「………………誰よ…あんた…」
♥舞 「そして今回のゲストは!聞いて驚け見て驚け…ってラジオだから見ない
 わな……まあ…んなこたあどーでも言いとして…」
♥リナ 「…いいのか…おい…」
♥舞 「…な…な…なあ〜んと!」
♥リナ 「…多分…聞いてないと思うけど…一様尋ねるわ…あんた…あたしの話、
 聞いてる?」
♥舞 「全然!」
♥リナ 「…おひ…こら…」
♥舞 「…泣く子も黙り…魔族も怯え…」
♥リナ 「…ねえ…ちょっと…」
♥舞 「ドラゴンもまたいでとおり…」
♥リナ 「…ぶつぶつ…」
♥舞 「魔王は震え、人は絶え…」
♥リナ 「爆煙舞っ!」
 ぼぼぼぼぼぼおおぉぉーん!!
♥舞 「………………」
♥リナ 「…で、今のセリフもう一回言ってみる勇気ある?」
♥舞 「…え…え〜っとおぉ…」

 ──しばし沈黙──

『ぴんぽんぱんぽお〜ん しばらくお待ちください』

♥リナ 「何?今、どっから聞こえてきたの。このチャイムと声は…」
♥舞 「可憐で清楚で絶世の美人、そして天才魔道士でもあり、スレイヤーズ
 のヒロインであらせられるリナ=インバースさんですうぅ〜…みんな
 さん!拍手う〜」

 …ぱち…ぱち…ぱち…ぱち…ぱち…

 まばらな、どうでもいいような、力ない拍手がちらほら聞こえてくる。
 その拍手を送っているメンバーが何となく見たことのある人たちばかりな
 のだが…

♥舞 「…こ…こんなところでよろしいでしょうか…お美しいお姉さまあ(硬
 直はあと)」
♥リナ 「素直でよろしい…あなた長生きするわよ…」
♥舞 「あ…ありがとうございます」
♥リナ 「まあ…またやらかしたらご褒美として竜破斬だから(はあと)」
♥舞 「…あ…あははははは(汗汗)…なんかたっくんみたいなこと言ってる
 ひ…」
♥リナ 「…たっくん?誰よそれ?」
♥舞 「知りません!」

  げひっ
♥リナ 「……殴るわよ…」
♥舞 「…いえ…もう殴られたんですけど…」
♥リナ 「気にしないで今のは単なる事故よ」
♥舞 「今のどこがどう事故なんですか?」
♥リナ 「女性がすることすべて事故(はあと)」
♥舞 「…う…なるほど…」
  …おいおい…納得すんなよ…
♥リナ 「…で…そのたっくんってーのは?」
♥舞 「え?あ〜えっと〜」
♥??? <では説明しよう>
♥リナ

♥舞
『でえぇぇ!!』

  その声は突如、2人の後ろからした。
  そこには一人のブロンドの美女が立っている。
  だが、その姿が時々ぶれたりするのだが…映像であるのではなかろうか…

♥アイン <はあ〜い…という訳で本日から始まりましたアインちゃんのEX講座〜>
♥リナ 「…あ…あんた誰よ?」
♥アイン <先ほど舞ちゃんの口から漏れ出た名前・たっくん…本名・田中達也くんとい
 い実は舞ちゃんとは双子の兄妹なの。舞ちゃんは本名・田中舞というのよ>
♥リナ 「…こいつも…無視するし…」

  もしかして、わたしのきゃらってこんなのばっか?

♥アイン <年齢15歳にして、大人顔負けの格闘術を会得している。お約束の最強少年
 である>
♥リナ&♥舞 『………………』
♥アイン <ここ書き殴りでの彼の登場は…2年半ほど前で『スレイヤーズSTS』とい
 う作品の準主人公を勤めた子なの?>
♥リナ 「もちろん主人公はあたしよね(はあと)」
♥アイン <そういうことにしておきましょう>
♥リナ 「それってどういう意味よ?」
♥アイン <おほほほほほ…さあ、皆さんわかったかな?>
♥リナ&♥舞 『………………』
♥アイン <と…言うわけでアインちゃんのSTS講座でした(はあと)>
♥リナ 「ていっ!」

  かんっ

♥アイン <あう…>

 空き缶が彼女の顔面にクリーンヒット。

♥アイン <いちゃいの(泣)>
♥リナ 「だあああぁぁぁーーーー!やかましい!!あんたはどっから沸いてきた!!」
♥アイン <映像転移装置使っただけなんですど…それよりリナさん…何で空き缶なんて
 持ってるんですか。リナさん世界には存在しないのに…>
♥リナ 「…いや…なんとなくあったし…投げやすかったし…」
♥アイン <…な…なんとなくって…そんだけで済ませる問題なの?これって…>
♥リナ 「気にしなければ問題なし(はあと)」
♥アイン <そういう問題?>
♥リナ 「それに…あんたさっき言ってたじゃない…映像転移装置を使ったって…って
 ことは映像なんでしょあんた。だったらあたっても痛くないでしょうが…」
♥アイン <…あはははは…まあ…その場の勢いってやつですし…>
♥リナ 「…あ…そ…そう…もういいわ…だからとっとと消えて…これ以上、ややこし
 くなるのもいやだし…」
♥アイン <はあ〜い。では皆さん次回のEX講座でお会い、いたしましょう>
♥リナ 「って、あんたまた現われる気!」
♥アイン <きゃははははははは…再見>
♥リナ 「ああああぁぁ、逃げた!!」

  …なんだったんでしょう…今のは…

♥舞 「ま…とりあえずそういう訳で早速、お手紙のほう、言ってみましょう!」
♥リナ 「…おひ…」
♥舞 「え〜っと最初のお手紙の方は、
 神奈川県横浜市 の 香純舞 さんから
 です」
♥リナ 「…って…ちょっとまたんかい!!」
♥舞 「…………………………はい?…なんです?」
♥リナ 「今…誰からの手紙って言ったの?」
♥舞 「香純舞さんからですけど…」
♥リナ 「そうよね…たしかにそう言ったわよね…」
♥舞 「…はあ…」
♥リナ 「…で……あんたの名前だけど、確か、香純舞よね…」
♥舞 「はい。そうです…」
♥リナ 「その手紙の人と何で同じ名前なの?」
♥舞 「…………………………」
♥リナ 「…………………………」
♥舞 「…あははははははは…」
♥リナ 「…うふふふふふふふ…」
♥舞 「…気にしなければ万事OKです♪」
♥リナ 「気にするわっ!!!」

 どげいっ!!

♥舞 「……………いたたたた……………わ…わかりましよお〜別な人のを読
 みますうぅ…」
♥リナ 「何?他にも着てるの?」
♥舞 「はい(はあと)…え〜っと、まず…ガウリィ=ガブリエフさんからで  しょ」
♥リナ 「…おひ…こら…」
♥舞 「ゼルガディス=グレイワーグさんに…」
♥リナ 「ちょっとまて…」
♥舞 「納得してくれたようなので…」
♥リナ 「…してない…全然!してない」
♥舞 「じゃあ…まず…ガウリィさんからのを…え〜…」

 舞の読む手紙を横目でリナは除きこむ。
 やはり、愛するべき者のことは気に…

 どが、ぼこ、どし、ぐし。

  …し…失礼しました…やはり相棒のことが気になるようです。

♥舞 「 > 拝啓、【スレイヤーズラジオ】あんだ〜ば〜EX様。
  > 始めて、お手紙いたします。」
♥リナ 「…ガ…ガウリィにしてはずいぶんとご丁寧に書いてるわね…」
♥舞 「 > 突然ですがわたしは1つの悩みを抱えています。」
♥リナ 「…悩み…んなのあったの…クラゲのあんたに…」
♠ガウリィ 「…う〜ん…忘れた…」
♥リナ 「悩みぐらい覚えとけ…」

 っていうより…何故…ゲストでもない…ガウリィがここに?

♥舞 「 > その悩みというのが、わたしが保護者をしている娘のことです」
♠ゼル 「ってことは、リナのことだな…」
♥アメリア 「あ…あたし…この次がどんなことがかかれてるのかわかった気が…」

  ゼルとアメリアまでいるし…
♠ガウリィ 「え?今のでわかるのか…」
♠ゼル 「そりゃあ…」
♥アメリア 「ねぇ…」
♥舞 「 > その娘はとにかくめちゃくちゃで…意地っ張りで、趣味が盗賊
 いじめで、俺の言うことは聞かないわ、むかつくことがあれば魔法で
 吹き飛ばすわ、魔王の食べ残しと呼ばれてるわ、ちびで胸は無いわ…」
♥リナ 「…黄昏よりも暗き者…」
♠ガウリィ 「だあああ〜まてまてまてまてリナ…そんなもん俺は出してもいないし、
 書いてもいないぞ!俺は!!」
♠ゼル 「…そう言えば…この…拝啓って字だが…」
♥アメリア 「…ガウリィさんがこの漢字を知ってたのって…奇跡に近いんじゃあ…」
♠ゼル 「…いや…その言葉を知ってたって言うこと事体が奇跡だな…」
♠ガウリィ 「…そ…そうだ。だいたい、俺が漢字なんて覚えてるはず無いじゃないか!!」
♠ゼル 「…ガウリィ…それは威張って言えることじゃないぞ…」
♥アメリア 「…じゃあ…この手紙…偽者ですね…つまり悪っ!!」
♥リナ 「…ぷち…」
3人 『…え…ぷち…って………げっ!!!』
♥舞 「ガウリィ さん。本当にお手紙ありがとう。またくださいね(はあと)さあ、
 リナさんも何かコメントを…」
♥リナ 「…竜派斬(こっそり)…」

 ずどごおおぉぉぉーん!

♥舞 「みっみゃあああああああぁぁぁぁーーー!!」
♥リナ 「っという訳でコマーシャルです(はあと)」


 すでに収録場から退避していた3人──
 ──そしてコマーシャルの合間にも魔法のフルコースが飛び交い、この番組は
史上初の一回放送のみで終了とあいなった──
 ──合唱──
 …皆さん…冗談もほどほどに…

<続き 2回目へ>
 
 
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