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出張・あんだ〜ば〜EX 〜らん様へ part.2〜


※注意......
 この作品は著者・猫斗犬の作品『あんだ〜ば〜EX』のキャラクタたちが、
いろいろなかたがたの作品に出張してくるという設定を元に書いた作品です。
 ですので、元となる作品を読まないとその作品の面白さは半減すると思います。
 という訳で…みなさん…その作品を読みに行きましょう。
 いいえ!是非、行くべきです!!!!!

 元となった作品:らん様の[ハプニング・ディ・バイ・ディ:2回目]




 出張1【散々な始業式・1】

 こちらの世界では今は4月らしい…オレの世界ではちょうど冬休みに入っ
たばかりだったんだが──
 ──何故、休みを返上してまで別の学校にぃぃ!!!
(うるさい!)
 ごすっ!
 そんな声が直接頭の中に響くと、後頭部に衝撃が走った。
 あうううぅぅぅ〜
 どうやら、空気の塊を受けたらしい。
 オレは高校二年生としてここセイルーン学園に転校してきた。
 しかも、女生徒として──オレは男なのに…
(あら…たっちゃん…すごく綺麗よ♪)
 またまた、同じ主から声が直接、頭の中に聞こえてくる。
 人事だと思って……楽しんでるしょ…会長…
(うん♪)
 しくしく…
 最近の俺って何か、こんなんばっかりやってるような…
 大体、オレは中学3年生っすよ。
 なんで、高校2年生にならなきゃならないんっすか!
(今の体がそのくらいだから♪
 それにあんたが中学3年だって言っても…飛び級で大学まで行ってるじゃ
ない)
 途中で止めてますけど…
(それは仕事の都合で…単位取れなかったし…論文も書く暇な買ったからねぇ
…可愛そうにたっちゃんも…しくしく…)
 そのうちの8割が…「はあ〜い…達也。早速だけどお仕事だから一緒に着
いてきてねー」とか何とか言って人を引っ掻き回したのは何処の誰?
(さあ?何処の誰かしら?)
 残りの2割は、うちのねーちゃんと宴会を始めてそれに巻き込んできた人
は、何処のどなたでしたっけ?
(ああ〜ほら…たっちゃん…理事長の話が始まるわよ…ちゃんと聞きなさい)
 逃げるな…
(いや♪)

>「それでは、理事長のお話です。」
>この学校の理事長であるフィルさんがステージに上がる。
>
>何処と無く、冷や汗をかいている・・・皆フィルさんの嘗てない姿に
>―――あのフィルさんが恐怖に怯えるなんて――――
>もの珍しそうに眺めた。
>
>「この学校の生徒諸君。
> 学生らしくこの高校生活を有意義に、過ごす事を目的とする事。
> そして、今日は紹介したい人がいる。」
>「は―――い――――
> このセイルーン学園の皆―――
> これから2年間この学校の理事長より上の会長を勤めるエルで―――す!!!
> よろしく――――!!!」

>「は――――い―――
> エルと同じく会長を務めるユニット=ユニバースで――す!!
> よろしく――――!!!」
>
>なんで―――こうなるの(だ)(ですか)―――――
>7人の心境は一致した。
 やっぱり…彼女も着てたか…面白いことがあれば絶対来るとは思ってたが…
 ふう〜…新学期早々可愛そうだが…セイルーン学園生徒たち…これからは
精神的攻撃を大きく受けるとは思うが……がんばれよ…心を大きくな…

>「それでは、めでたい始業式のお祝いとして♪
> 異次元の世界への旅に行ってきてね(はぁと)」
>
>いきなり、ユニット様が指を鳴らした途端
>館内にいた存在は、全て巨大な時空の渦に巻き込まれた!!!
>『え!!!!』
>『うどわああああああああああ!!!!』
>『きゃああああああああああああ!!!』
>『やっぱりぃぃいいいいいいいぃぃぃぃ!!!』
 そーいや…うちの流東学園でも…同じことやってたなあ…彼女…
 そのおかげで、学園の生徒たちは並大抵のことでは動じなくなったのはい
い傾向だったけど…
 なんせ、生徒の大半は、精神力を拳1発で中級魔族ぐらい軽く滅ぼせちゃ
うからなあ…


「ここはいったいどこだああぁぁぁぁーーーー!!!」
 だから、ユニットが言ったとおり、どっかの異次元だってば…
「はい。はーい。セイルーン学園生徒一同様あぁ〜。こちらに並んでくださ
〜い(はーと)」
「ここからはエル様とユニット様の秘書であるあたしたちがご案内させてい
ただきま〜す(はあと)」
 人ごみに隠れて今の声の主の姿は見えないが…はて?どこかで…
「という訳でエル様の秘書はあたくしアイン=バーグズ」
「ユニット様の秘書はあたし香純舞が勤めさせていただきます」
『よろしく〜(はあと)』
 どずざあああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!
『あ!滑った…』
「って、おまいら何でここにぃーー!」
『面白そうだから着いてきちゃった(はあと)』
「あう…そう言う奴だったっけ…お前らは…」
『うん(はあと)』
 うん…じゃないだろ…おい…
 かくして、オレの仲間がここで増えたのである──
 仲間といえるのか若干疑問は残るだろうが…
 
 
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