出張・あんだ〜ば〜EX 〜ねじばな様へ part.1〜
※注意......
この作品は著者・猫斗犬の作品『あんだ〜ば〜EX』のキャラクタたちが、
いろいろなかたがたの作品に出張してくるという設定を元に書いた作品です。
ですので、元となる作品を読まないとその作品の面白さは半減すると思います。
という訳で…みなさん…その作品を読みに行きましょう。
いいえ!是非、行くべきです!!!!!
元となった作品:ねじばな様の[わかりやすい みち:8回目]
ずううぅぅーん!
衝撃!
「ちいっ!」
近くの大地で爆炎がたつ。Gジャンがたなびき、砂利などを被る。
と同時にデニム生地の帽子も飛んでいった。
レッサーデーモンが数本の炎の矢を放つ。
足場に転がっていた小石を同じ数のぶん、蹴り飛ばす。
ちゅごん、ごん、ごん、ごん…
ゆう爆する炎の矢。
…うあ〜結構気にいってたのになあ…あの帽子…ちぇ…もう見えなくなっ
てら…
オレの名は田中達也、現在仕事中である。
…言っておくが…スレイヤーズラジオ裏番組のあんだ〜ば〜EXの仕事で
はない…
本職はSTSのトラブルコンサルタントである。
と言ってもわからないだろうな…ちなみにオレもわからん!!
ってそここけるなよ……冗談なんだからさ…
『STS』とは次元セキュリティ会社で、おもに異空間での犯罪者をとっ
捕まえることや、次空間の歪みを修正する仕事を行っている。
そんな会社でオレも仕事をしているのだが…
『達也。無線が入ってますけど?』
左腕につけているブルーメタリックの時計型無線機から、相棒の感情登録
知性体DWMM=変船”アイン”の声が流れ出る。
一様、オレの相棒だ。
「ああ?こんな時に無線だあ?」
『はい…』
ざううんっ
後ろから襲い掛かろうとした、レッサーデーモンを一刀両断する…残り…
254体…
「つなげ」
『はい』
>宿題終わってふっかーつっ!ついでに夏休みもおわっちゃったけど!
>
>なっがらくおまたせしましたっ!わかりやすい みち です!
>
「は?」
>今回は、単発キャラは2人。
「……………おい…アイン…これ無線だよな…」
『ええ…そのはずですけど…』
横手で炎の矢を放つレッサーデーモンを確認し軽いステップでそれを交わす。
「ラジオみたいなんだけど…これ…」
「見たいですね…これ…」
>あんだ〜ば〜EXのレギュラーのお2人です!
:
:
:
>「舞!達也!あんたらどこからっ!?いやそれよりどうやってねーちゃんの剣をっ!?」
>リナが、見知った顔だった。
どご、ぐし、がしゃあーーー!!
思わず地面をすり減らす。
そこを狙って襲ってくる数対のレッサーデーモン。
「あわわわわわわわ…」
懐から一枚のカードを出す。すかさず呪文を唱える。
「精王雷輪(アスルトグ・ファーリング)」
手から青白い五方陣が描かれ、そいつがリング形の武器となりデーモンを襲う。
ぐおごおぉーんっ!
巨大な爆音と衝撃。
「なんやなんやなんやなんや!なんなんや!!舞と達也って何の事や!!」
『ずるい…二人で面白いところ行ってる!!
非常識だあー!詐欺だー!クレーム付けてやるっ!金返せえー!!』
「だああああぁぁ〜!まて!こら!オレが出るわけないだろ!!だいたい…なんだ…
最後の金返せってーは?んのせいでとっておきの呪符つかっちまったじゃねぇか!」
『あ〜人のせいにしてる!』
突然現れる船型デフォルメ『アイン』の立体映像。
「するわい!普通なら!!」
『そうかな…』
…こら…腕組みして考え込むな…船に腕をつけるな…
>「んっふっふ・・・・じゃあ、さむーくしてあげるわっ!」
話は続いていた。
>かち。
ラジカセのスイッチを押したようなそんな音がした………
…しばし…
ひゅう〜
一陣の風が吹き過ぎる。
オレは凍っていた…アインの声も聞こえてこない…それと…
…レッサーデーモンたちも凍りついたようである。
…どうやら…否応も無く仕事は完了してしまったみたいである──