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出張・あんだ〜ば〜EX 〜かお様へ part.3〜


※注意......
 この作品は著者・猫斗犬の作品『あんだ〜ば〜EX』のキャラクタたちが、
いろいろなかたがたの作品に出張してくるという設定を元に書いた作品です。
 ですので、元となる作品を読まないとその作品の面白さは半減すると思います。
 という訳で…みなさん…その作品を読みに行きましょう。
 いいえ!是非、行くべきです!!!!!

 元となった作品:かお様の[エル様漫遊記・番外編:12回目]




>『はーい♪ユニットと一緒にわざと捕まったから♪あたし達をどれだけの時間でみつけられるかしら(はあと)
>ってことで、時間にあわせて、素敵なプレゼントねぇ(はあと)』

 ──一週間──
「──とっ言ったものの…暇ねぇ…」
「そうだね…」
「まったく、だらしない子たちねぇ…この程度の場所さっさとに見つけられ
ないのかしら!」
「この程度とはなんだ!この程度とは!」
 無視。
「これは…スペシャルのお仕置き決定よね(はあと)」
「当然よね(はあと)」
「こら待て!」
 無視。
「でも…やっぱり暇だねぇ〜」
「そうだわ。ここは一つ……いでよ!面白い子達!!」
 あたしはそういって上空に一つの異空間のトンネルをつなげる。
「なんだあ!!!」
 それを見て騒ぐ盗賊一人。
『だああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!』
 その穴から、悲鳴が響いてくる。
 どごぐしゃあぁぁぁーーーー!!
 おっ!
 来た来た♪
「なんだ!なんだ!なんだ!なんだ!なんだ!」
 がばっと!起き上がり騒ぐ少年一人…さすが、怪我一つなし。
「きゅうぅ〜」
 地面にぶつかったせいか目を回して気を失っているあたしとそっくりな姿
をした女性一人。
 ちーん…
「…南無…」
 その女性の姿に向け、手を合わせている少年と瓜二つな少女ひとり。
「いらっしゃーい♪」
「きゃー!舞ちゃん、たっちゃん久しぶりいぃ〜!」
「ってユニット!!に…」
「あっ!ユニちゃん(はあと)と…」
 しばし──
「だれ?」
「この気配…会長か?」
「あたり〜!さすが達也。姿をかなり似せてる姿とはいえ、気配だけであた
しを見抜いたわね。今(はあと)」
「んなの解らんほうがおかしいと思うが…」
 今、あたしは気配を完全に断ち切ってるのよね。
 情けなくも…Sたちなんて…その気配も追えないし…
 そうだ、達也をどっかの世界を任せちゃおうかしら?
 そのほうがよっぽどいい働きしそうだし♪
「絶対!お断りします!!」
「達也。何よ突然…」
「今、どっかの世界の管理任せちゃおうかしら?なーんて思ってたでしょ…」
「鋭いわねぇ〜…やっぱり…どっかで神か魔王やってもらおうかしら?」
「絶対、い・やっ!」
「あ!あたしなりたい♪」
「なるな!」
「いいわよ♪」
「させるな!…ってそんなことよりも一帯何なんですか、こんなところに呼
び出して…」
「暇だったから…」
「暇だから呼んだんですか?」
「そ♪」
「…………………」
「大体、あたしは『面白い子たち』を呼んだのよ…達也たちを名指ししたわ
けじゃないわ♪」
「ただ単に、どでかい異空間の穴を元に戻してる最中だったから…それに巻
き込まれただけです…」
「えーー!仕事中だったのぉ〜。たっちゃん…仕事をほっぽりだしてくるの
はいけないこと何だよお〜」
「そうそう…」
 ユニットのその言葉にうなずくあたし。
「…ユニット…」
 あ…そうそう…達也ってばユニットを呼び捨てで呼ぶのよね…何でもユニッ
トがそうしてくれって言ってたらしいけど…
 「恐れ多くも〜」とか何とか言ってくる子たちとは違って、達也たちは素
直にそうしてくれるのよね。
 ま…あたしの正体をすぐに見抜いておいて…それでも呼び捨てにしてくれ
る飲み友達の姉を持ってるくらいだし♪
「うちの学園(流東学園)に転校してきた初日に挨拶がてら次空間のどでか
いトンネルを開けっ放しにしてった人は、どこのどなたでしたっけーーー…」
「きゃはははは…忘れた(はあと)」
「ちょっと…それホント?達也?」
「ああ…」
「…ユニット……」
「ん?なあにい〜エルぅ〜」
「なんて面白いことしてくれるのよ!今度やる時はあたしも呼んでよおぉ」
 ずざざざざざあああああああぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!
「わああ〜い!滑った滑った♪」
「よ!達也の得意技!」
「得意なんかじゃないやい(泣)」
 そうして、なんや、かんやと1週間が──



「って、ことがあってねぇ〜」
「面白かったよね。リナ♪」
「そうよねぇ〜ユニット♪」
『…………………』
 無言になる、彼ら。
「その後、たっちゃんが10歳の女の子になってくれたりして♪」
『(それは舞の料理を食べたからなのでは)』
「着せ替えごっこして遊んだのよねぇ〜」
『…………………』
 いまだ無言の彼ら。
 なによお〜その無言は、彼らにつかまっている間、どう過ごしていたのか
あんたたちが聞くから、素直に話してあげたんじゃない。
『いったい…彼女は何者ですか?…』
 ミルガズィアとメフィは冷や汗かきつつゼロスたちに聞いている。
「…どうあろうと…いえません…いえるわけないじゃないですか…」
 泣くゼロス。
 そして、この夜もふけて行く──
 言うまでもなくその夜はユニットと一緒にお出かけしたわけだが………
 
 
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