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出張・あんだ〜ば〜EX 〜かお様へ part.2〜


※注意......
 この作品は著者・猫斗犬の作品『あんだ〜ば〜EX』のキャラクタたちが、
いろいろなかたがたの作品に出張してくるという設定を元に書いた作品です。
 ですので、元となる作品を読まないとその作品の面白さは半減すると思います。
 という訳で…みなさん…その作品を読みに行きましょう。
 いいえ!是非、行くべきです!!!!!

 元となった作品:かお様の[リナの約束:其の4]




 実は前話の『出張・あんだ〜ば〜EX』でこんなコメントをいただきました。

<font color&eq;red>
>> 料理は壊滅的だそうだが…あたしが食べてみた限り、そんなふうには思わ
>>なかったが…
>ってことは、変わったものか、はたまた、見た目が悪いだけで、すごくおいしいとか・・?</font>


達也「……………ほう…あれが変わったものか?……あれが……」
 両手で頭を抱える達也。
 その動きでさらりとした黒い長髪…かつら…が揺れる。
アイ「♪〜」
 その後ろで髪の毛をクシでとかしているアイン…とても楽しそうに…
舞 「ねぇ…今度はこれ着せましょうよ(ハート)」
 女性の着物を掲げる舞…それも子供用…
L様「こっちなんてどう?」
 Lは赤頭巾ちゃんスタイルの…
有希「…見た目が悪いだけで、すごくおいしい…だって…あれがねぇ……」
 彼女らの作業を見つつ、有希が一つため息をはいた。

 さて──1時間ほど前に戻ろうか──

L様「…よおし…次は舞の番よ…出し物…」
舞 「え?あたし?……ううむ〜………よし…2番…香純舞。歌、歌います!」
L様「却下!」
舞 「って…え?…何でですかあぁーーーー!!」
L様「歌なんてありきたりなものじゃない…もっと面白いことやんなさいよ。
   面白いこと!」
舞 「面白いことですかあ?」
L様「…そうよ……って…うん?…あら…おつまみがなくなってるわね…」
アイ「…もぐ…もぐ…もぐ…」
達也「さっき…アインが全部…くっちゃったし…一口で…」
L様「…たくっ…しょうがないわねーこの子は…舞…今回の出し物は待って
   あげるわ…その代わりおつまみになるもの作ってきなさい!」
舞 「はあ〜い(はーと)」
達&有
  『でえええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!!!!!!』
L様「ん?何?2人とも…」
 どだだだだだだ……
舞 「…あ…アインちゃんが逃げた…」
L様「…こら…」
アイ「…みぇ…」
L様「…アインちゃんは何で逃げるのかなあー?…別にお仕置きをするつも
   りは無いのにねえ…」
アイ「…お…お母様…今、腕…伸びませんでした?」
L様「気のせいよ」
達也「……絶対伸びたよな……(こっそりと)」
有希「……20メートルほどね……(同じくこっそりと)」
L様「…と…言うわけで舞…早速、作っ…」
舞 「お待ちどうさまでした!」
 どがっ!
 でかい皿にいろんな、唐揚げがそこには入っていた。
L様「…は…早いわね…」
達也「…やけに…いろんな色の唐揚げがあるな…おい…」
有希「…こっちの唐揚げ…なんでピンク色なんだろ…」
達也「…この…紫色は不気味だ…」
アイ「…に…虹色・唐揚げ…」
達也「どうやったら…んなもんが出来上がるんだ…」
舞 「時間をかけて工夫したから(はーと)」
3人『…時間かかってない…全然…』
達也「…で…一番聞きたくないことなんだが…これ何の唐揚げだ?」
舞 「ドラゴン(はーと)」
 びきっ
舞 「んにゃ?今、ひびが入ったような音が?」
L様「ほお…ドラゴンの?舞…よく作れたわね…ドラゴンを使った料理って
   結構、難しいのに…」
舞 「え?そうなの?」
有希「え?そうなのって…あんた…しらないで作ったの?もしかして…」
達也「いや…難しいとかそういう、問題を通り越してると思うぞあれは…」
 有紀と達也はドラゴン料理のことは、そこそこしっているような口癖だが…
L様「どれどれ…」
達也「…あ…会長…ちょ…」
有希「ちょっと…L…」
 ぱくっ
3人『…食っちゃったし…』
L様「あら?美味しい」
3人『…うぞ…』
L様「あんたたちも食べてみなさいよ」
達也「…え…え〜と…」
有希「…達也…あんた先に食べなさい…」
達也「…え゛…いや…でも…姉ちゃん…」
有希「あらぁ、あたしの言うことが聞けないのかしら。達也ちゃぁん。わぁ?」
達也「…しくしく…ぜひとも先に食べさせてもらいますぅ(泣)…」
有希「よろしい」
達也「…なあ…アイン…」
アイ「…いやです(はあと)以前、舞ちゃんの料理食べたら…一瞬でAIの
   記憶メモリ消去されちゃったんですからね…」
達也「…ちっ……………」
 ………………………………………………………………………………………
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…………………………………………………………………………………………
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L様「いいから…とっとと食べろ!」
達也「うがっ…」
 Lが、おもむろに数個の唐揚げを達也の口に放り込み、
有希「…南無…」
 …有希…数珠なんていずこから…
 ぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽく…
 …アイン…木魚なんてどこから持ってきた…
全員「………………………」
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…………………………………………………………………………………………
……どごぐしゃあっ!!!!
 ──彼は倒れた。

  ぴくぴくぴくぴくぴく…

有希「…し…死んだかな?」
アイ「…泡噴いてますね…」
舞 「おかしいなあ?塩の加減が多かったのかな?」
2人『そういうレベルじゃないでしょうが…』



 ──で──今──

達也「…今…気付いたよ…全てなる母である会長が、あんなの食べても変化
   があるわけないって…いまさら遅いだろうけどさ…」
有希「…相変わらず…謎の魔法薬を作ってしまうと言うジンクスは消えてな
   いのね…舞ってば…そういや…達也…あんたって以前は17、8ぐら
   い女の子になったんだっけ?」
達也「…うん…」
有希「んで…今回は…一気に11歳も…若くなっちゃったわね…」
達也「…しくしく…」
 赤頭巾ちゃん姿の4歳・達也。
舞 「きゃああぁー♪可愛い♪女の子みたい♪」
L様「今度はこれよこれ!」
 子供用猫のぬいぐるみパジャマを出すL。
アイ「お母様。こっちもいいですわ」
L様「あらほんと♪」
 …達也…着せ替え人形状態になってるし…
達也「…しくしく…誰か…助けて…」
有希「…無理ね…絶対…あきらめなさい…」
達也「…しくしく…」
 そして…彼の体が元に戻るのに2週間を要したそうである。
 その間、L、舞、アインにおもちゃにされ、その後はリナとアメリアたち
にもおもちゃにされたのは予断である──
 
 
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