【キメラのぼやき】4回目〜 ショートショート編
しょーとしょーとです…読み終わると…皆さん思わずにやりとしてしまう
んじゃないかと…
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タイトル 「勝利者」
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もう、終わりだ。
この、最後の1つで──
果てしなく、永い永い戦い。
力を振り絞り、苦痛に耐え、とにかく今は自我を保つのがやっとだった。
額から流れる汗が、ほほを伝い、顎にまで流れる。
体、全てが限界に達していた。
伏せていた目で正面を見つめる。
魔女がいた。
彼女が俺に微笑みかける。
自分に対する、敗北などありえぬという勝利への微笑みか?
俺へと向けた勝利を祝う微笑みか?
どちらへの微笑みなのか俺には知りへぬ答え。
いや、今となってはそんなことなど考えてる余裕は俺には無い──
やってきたの運命の時。
最後の力を振り絞る。
右手に握られた、鈍い光を放つ金属。
それを俺は目の前に引き寄せる。
最後のっ!!!
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…………………………ふっ…ふっ…ふふふふふふふふふふふふっ…
やった!
やったぞ!!
俺はついに…ついに…勝ったんだ!!!
もう、魔女は俺の目の前から掻き消えていた。
苦しい戦いだった…今にも涙があふれてきそうだ。
「っ!!」
俺は顔を青ざめた。
そうか、彼女の微笑にはこういう理由があったのか!
俺の勝利への思いは間違いだった。
しばしの時を得て、魔女は再び現れたのだ。
恐ろしき物を両手に携えて!!!
魔女はオレに向け、戦いを開始するレクレイムを詠う。
「はい(ハート)お代わり(ハート)」
目の前に立ち上がる湯気。
彼女の料理。
それは―――――――――――――――――――ひどくまずかった──
再び、俺の戦いは始まる。
続く(繰り返すとも言う)
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はははは…思いついて書いてしまったしょーとしょーとでした…ではでは