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OTOMO KATSUHIRO on Magazine

漫画アクション増刊 1977年2月1日 麻雀放浪記特集号

Weekly Actioni Supp. '77/2/1
タイトル作家頁数
麻雀放浪記 第八章 青空麻雀 2c8p作/阿佐田哲也・画/北野英明92
騒乱麻雀漫画おづ賛平12
絵のある絵本 鳥の世界 2c西岸良平・木村泰子16
奇族たち東田健二20
わかれ雪北浦順10
蒲公英作/田中義幸・画/土山しげる23
万里家の後裔和田あきのぶ18
宇宙パトロールシゲマ大友克洋23
TO LOVE AGAIN 2c岩本久則8
  • 双葉社
  • 1977年2月1日
  • 226p
  • B5 版
  • 特価 200円
  • 雑誌コード:9426-2/1

奇想天外社版「ショート・ピース」及び双葉社版「ショート・ピース」収録の名作、「宇宙パトロール・シゲマ」の初出誌です。この名作は、よりによって「麻雀放浪記」の特集号での掲載でした(決して「麻雀放浪記」を貶しているのではなく、目立たない場所だったという意味です)。しかし、よく考えてみれば「宇宙パトロール・シゲマ」の前半は麻雀シーン。この号の他のほとんどの作品も麻雀絡みのストーリーなので、編集部からの指定があったことが分かります。半年後の『漫画アクション増刊 '77年7月12日号』も同じ北野英明作品「ギャンブラーの詩」特集号で、「雀が中」という麻雀マンガが描かれました。
 さてこの作品ですが、アオリも作品末尾の編集部コメントもありません。唯一加えられているのは、扉の「SFコメディ」という言葉。他の作品には普通にアオリが入っているので、入れる必要が無いと判断されたか、もしかすると原稿がギリギリで入れられなかったのか。後者の方が可能性が高そうです…。また、単行本以降は「宇宙パトロール・シゲマ」と表記されていますが、この初出時の扉では「宇宙パトロール”シゲマ”」となっていました。
 雑誌と単行本では、画には全く変更がありませんが、セリフが一カ所変えられています。それは双葉社版単行本p11の最後のコマのセリフ。単行本では「(超能力を使っている今野に向かって)今野 お前!?」となっていますが、初出時は「星!」となっていました。これは熱くなったコップに驚いている「茂正」に向けられたセリフで、このことから茂正のフルネームが「星 茂正」であったことが分かります。これが単行本で何故変えられたのかは不明。ただ、この作品の登場人物、アパート、南浦和の駅などは、この作品が描かれた当時の大友克洋の体験がそのまま反映されているということなので、何らかの不都合があって変えられたのかもしれません。もしくは単にここにしか出てこないので混乱すると思ったのでしょうか。
 また、この作品には謎がありました。それは双葉社版単行本p14下段の2コマそれぞれの左下に書き込まれた「イケノタカコ」、「横山スミ子」という女性名。これは一体何なのか。2012年4月、高寺彰彦氏を通じて大友克洋本人に質問して頂いたところ、「忘れた」という返答だったそうなのですが、高寺氏は「当時飲み屋で知り合った女の子の名前だと聞いた記憶がある」と教えて下さいました。「(女)ちょっとぉ、マンガ家さんなんだってぇ〜?今度マンガに出してよ〜」「(大友)ああ、じゃあ今度」…その後作品が掲載されて…「(大友)ほら、出したよ」「(女)ええぇ〜、これだけぇ?」…なんていうやり取りがあったのかどうなのか。いずれにしても、作品世界には余り関係の無いものであることは確かなようです。

この時期のアクションは入手困難です。

 

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