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OTOMO KATSUHIRO on Magazine

週刊漫画アクション '74/05/23号

Weekly Action '74/05/23
  • 双葉社
  • 1974年05月23日 8-27-378
  • 224p
  • B5 版
  • 定価 150円
  • 雑誌コード:9424-5/23

収録作品

タイトル 作家 頁数
グラビア「Kurigami Kazumi」4c -- -
子連れ狼 2-98 4c扉+2c4p 小池一雄+小島剛夕 32
走る魔女 17 滝沢解+川崎三枝子 24
おれはカザノ派 19 モンキー・パンチ 21
ゲバゲバ時評 はら たいら 5
オシャカ坊主列伝 322 2c 小島功 4
Boogie Woogie Waltz 大友克洋 23
狂人関係 23 2c4p 上村一夫 23
ないとキューソクン 30 岩本久則 6
キャメラマン 2 村野守美 23
ぶれいボーイ 13 小池一雄+芳谷圭児 28
結作物語 136 2c4p 黒鉄ヒロシ 8

コメント

単行本「GOOD WEATHER」収録の「Boogie Woogie Waltz」が収録されています。このタイトルは4月25日号掲載の前作と全く同じですが、主人公の姿形がほとんど同じという以外は関連のない作品です。扉ページにアオリはありませんが、ラスト・ページのハシラに「若干十九才の俊英 大友克洋の描くコミカルな青春群像 次回の力作にご期待下さい!!」とあります。これは、扉ページにタイトル以外の写植を入れないという大友克洋の指定があった為と思われます。大友克洋の名前は、単行本同様枠線右下部分にある三文判のみです。
 単行本と雑誌はほとんど同一ですが、単行本 p248-2コマ目、主人公が礼をする前屈みの体勢から普通に戻る動作を示唆するデザイン化された動線(頭から弧を描いている線)が、雑誌掲載時にはありません。これだけ単行本化の際に加えられたというのも考えづらいのですが‥‥。

作品は、前作に少し芽生えた「コミカルな」描写が増え、シリアスで重いテーマを飄々とした感じにすり替えています。所々にあるギャグのようなものは、これまでの作品には全く見られないものでした。単行本のあとがきインタビューで語られているとおり、その後の方向性を決めることになった、転換期の作品といえるでしょう。また、画面の陰影の強調、枠線の効果的な使い方(抜き方)など、過去数作の試行錯誤がこの作品あたりで整理され、スタイリッシュになってきた感じを受けます。

'70年代のアクションは入手困難です。

 

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