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OTOMO KATSUHIRO on Magazines

週刊漫画アクション増刊 スーパー・フィクション7冒険・活劇篇 '81/07/06号

Super Fiction 7 '81/07/06
  • 双葉社
  • 1981年7月6日
  • 232p
  • B5版
  • 定価 250円
  • 雑誌コード:29426-7/6

収録作品

タイトル 作家 頁数
四色口絵「帰郷」 谷口ジロー・関川夏央 --
地球戦争 西岸良平 --
大冒険児 吾妻ひでお --
ナンセンス4本・1 二階堂正宏 --
童夢 PART.4 大友克洋 30
山姥 井浦秀夫 --
白亜荘二泊三日 藤子不二雄 --
ナンセンス4本・2 いしいひさいち --
ナンセンス4本・3 岩本久則 --
HOUSE 守村大 --
信奇山 花輪和一 --
闇の声 弘兼憲史 --
河内山先生 新田たつお --
白鯨 塚本俊昭 --
メビウスの望遠鏡 はた宏 --

コメント

「童夢 PART IV」の掲載されたアクション増刊で、「スーパー・フィクション」シリーズの7号になります。アオリは「日本漫画家協会賞受賞作!待ちに待った完結編だ!!」。といっても、完結していないんですが‥‥。扉は、単行本「童夢」の1ページ目、単行本の扉として使われている絵です。掲載ページ数は30ページ。基本的にこの「PART IV」は単行本の106〜150ページに当たりますが、かなり未完成なネームによるもので、単行本化に際して大幅な変更がありました。以下に、単行本との比較を行います。

「PART III」と「PART IV」をつなぐ105ページ目は単行本化の際に挿入。106〜113ページまでは、多少のトーンの追加とディテール追加はあるものの、連載時と同一。114ページ最終コマ〜115ページ全体は単行本描き下ろし。連載時に単行本114ページ最終コマに当たるコマだった絵は、単行本116〜117ページの見開きに拡大されて描き下ろされた。118〜119ページは連載時と同一。120〜121ページの見開きは単行本描き下ろし。122ページ4コマ目までは連載時と同一。同ページの残りの部分にあった5コマを、単行本1225コマ目〜123ページ全体に引き延ばして描き下ろされた。もともとあった5コマのうち3コマは、リサイズされて123ページ7〜9コマ目へ流用。124〜125ページ4コマ目までは連載と同一。124ページ5,6コマ目に当たる部分にあった4コマは、125ページ5,6コマ目〜126ページ4コマ目までに引き延ばして描き下ろされた。元のコマの流用はなし(構図の同じコマは数点ある)。126ページ5コマ目から129ページ3コマ目まで描き下ろし。129ページ4コマ目〜133ページまでのヨッちゃんが吉川を潰すシーンは、2ページ(10コマ)だったものを引き延ばした。10コマのうち7コマは単行本で流用された。なお、連載時はこのシーンに手塚さんの奥さんは出てこない。134〜135ページ1コマ目までは連載時と同一。135ページ2コマ目から137ページまでは、連載時4コマだったものを引き延ばして描き下ろされた。138ページは描き下ろし。139〜141ページは連載時と同一。142〜143ページは、1ページを2ページに引き延ばして描き下ろされた。143ページ3,4コマ目は連載時からの流用。144〜146ページは連載時と同一。147〜148ページは連載時1ページと単行本149ページの後に来るページの4コマ(計17コマ)だったものを2ページに引き延ばして描き下ろされた。5コマのみ流用。このページは特に連載時から単行本のネーム変更が効果的な部分。連載時は説明の多いネームやエッちゃんの表情がかなりバタ臭かった。149ページ1,2コマ目は差し替え。同ページ3コマ目以降は連載時と同一。150ページ以降は単行本描き下ろし。ただし、連載では149ページまでのシーンの後、エッちゃんとチョウさんのいる屋上へヨッちゃんが現れ、さらにそこに警察のヘリが現れるところまでで終わる。最後の1.3ページの展開は、単行本化に際して変更された。

この時期のアクションは入手困難ですが、この号は「童夢」の完結編を待っていた人が多かったためか、比較的多く残っているようです。

 

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