OK Works 2 | Home | BBS | Links OTOMO KATSUHIRO on Magazineアクションデラックス No.1 '79/1/27日号
収録作品
コメント大友克洋初の本格 SF 作品「Fire-Ball」の掲載誌です。読み切り中篇を掲載するという特別増刊号だからこそ、50ページ(実際は2ページ削られている)という作品の掲載が可能でした。そして、この作品によって、業界での大友克洋の認知度は一気に跳ね上がったのでした。事実、それまで作品を発表する場は「アクション」(双葉社) と「ヤングコミック」(少年画報社) だけだったのが、特に SF に強い出版社を中心として、一気に多くの雑誌へと広がっていきました。 この作品は、永らく単行本未収録で、幻の名作と言われ続けていました。この「アクションデラックス」も、No.2 以降と比べるとずいぶん現存数が少ないようで、一時は5桁の値段が付いていることもありました(忘れもしない1987年、中野まんだらけマニア館にて)。しかし、'90年、ついに単行本「彼女の想いで‥‥」に収録されました。その際には、削られていた2ページが復活しましたが、それ以外の変更はありません。80年代はじめ頃はずっと「加筆して完結させる」と言われ続けてきた作品ですが、結局「ATOM」と超能力者兄弟との戦いの場面は描かれずに終わってしまいました。しかし、それでもなお、この作品は非常に大きな意味を持つと言えるでしょう。 掲載された作品は全て読み切りです。また、欄外に2行づつ掲載された「アクション12年史」は、'67年の創刊から '79年までに「アクション」に掲載された重要な作品を網羅していて、資料価値が高いでしょう。ただし、大友克洋には全く触れていません。 このアクションデラックスは、かなり入手困難です。大体 3,000円以上すると思います。…と書いていましたが、アクションデラックスはかなりの数が保存されていたようで、すっかり値段は落ち着きました。2012年現在は只みたいな値段で入手可能。 OK Works 2 | Home | BBS | Links |
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