APPLE PARADISE BBS Vol.17-Thread No.1568BBS LOG Vol.17 | Home | BBS date 2002/11/19(火)18:35 uname 真 subject 「大覚祭2」レポート 行かれた利用者の方も多いのではないかと思うので、 出来たらそれぞれがレポートを書き込んでいただけると嬉しいです。 一人の記憶ではあやふやでも、何人かで出し合えばかなり正確で 詳細に伝わると思うので。1569 date 2002/11/19(火)20:10 uname 真 subject re(1):「大覚祭2」レポート 客は凄く入ってました。整理券は昼頃から配り始めていたそうで、夕方5時前に行ったら もう「立ち見になります」というほど。 ロビーには販売品で、 「AKIRA」グッズ(テレカ3種とカレンダー、ガシャポン台設置)、 大友映画のパンフ(「AKIRA」と「MEMORIES」と「METROPOLIS」。「映通社」の商品なのでちょっと高い)、 ポスター(「WAH」と、おなじみのでかい「老人Z」2種)、 それと「春木屋」のカプセル入りのお酒を販売。 展示品で、 ケースにお宝グッズ展示と題して、ファン提供の精巧フィギア群、ジャケット&ブーツ(ケース上に展示)、 「AKIRA」プレス&チラシ、(壁に)ポスター、「老人Z」プレス&パンフ等(開いてない)と、 一通りの大友本やガシャポンコレクション、 それと、外国人のファンの(肩に第79回目扉イラストの)入れ墨写真などを展示。 販売予定だった今回のDSR版公開用ポスター(&チラシ)はまだ出来てなくて、もうすぐ出来てくるとのこと。 柄は、「パイオニア」のDTS-DVD宣伝ポスターにも使われていた「コレクションLD」のジャケイラストに アレンジを加えた感じになるのだろうと思われる、だそうです。販売日等はHPで報告するとのこと。 開場の1時間前くらいに、待っている客数人の中を通って角田研氏がさりげなく来場。 手には「KODANSYA」と入った紙袋が。少しあとに小森伸二氏もすーっと館内へ。手には封筒が。 160席くらいの会場に、結局は200人を軽く超えていたので、50人以上床に座ってオールナイトを観たはず。 始まって早速、担当者がプログラムを説明。映画の紹介で「SOWHAT」を飛ばしていたのは、本当に別の候補 ・・・「じゆうを我らに」も考えていたのかと思えてしまい(無意味な深読み)、感心。 そして、都合で大友克洋が来れないので(まさか本当に頼んでたの?・・呼ぶな!)、代わりにということで 「スチームボーイ」のパイロット映像(2分30秒)を上映。非5.1chのステレオで。 そしてゲストのトークショーから。客が拍手。 劇場版「AKIRA」プロデューサーの角田研氏と、バンダイビジュアルの「スチームボーイ」プロデューサー 小森伸二氏が段上に上がって、両氏の紹介。 まず角田氏が「AKIRA」のDSR版について説明。音響を全く新しくし、音楽から、効果音、台詞等、元は 当時録ったものでも、それらすべて設計し直し、ドルビーの4ch(当時はこれが最新環境と断って)から サラウンドの5、1chにして、当時の環境では出来なかった理想の音響を再現。 今回のリニューアル版上映に当たって、「暴力的に音を出してやろうという狙い」で、 場所によって(後方の席)は精神的にかなり疲れるだろうとのこと。 オールナイトの最後で眠くもなっているだろうから、これで頭を起こされてちょうど良いと言っていた。 続いて小森氏が「スチームボーイ」の状況説明。 この映画の重要な要素として「湯気や煙、蒸気」を上げ、 「メトロポリス」では脚本を引き受けてくれたお礼にりんたろう監督が、「メトロ」では極力、蒸気などを 出さないようにとスタッフにも指示して、配慮をしたことを紹介。 「AKIRA」は映像も音楽も凄いが、以前は画と音の力関係が対等であるものを作るのが難しい環境だった。 今の最新(デジタル)技術を使って表現しようという題材は、 「湯気や煙、蒸気」、メカの本物らしい質感、その重さまでも感じるようにしたい、と。 つまり「蒸気機関」というアナログの題材を表すのに最適だと考えた、ということです。 次に物語の紹介で、時代は19世紀半ばの架空のイギリスで、当時に万国博覧会があって、その辺りが舞台に なっている、とのこと。 主人公レイは発明一家のスチーム家の子供で、父親と祖父が米国の財団に招かれて、あるのもの発明をする ・・・その発明を巡っての攻防、活劇、争奪戦、めくるめく展開が繰り広げられていくというあらすじ。 後半にはありとあらゆるアイデアのメカがたくさん登場してきて驚くだろう、とのこと。 架空の過去の話ではあるが、時代設定は忠実になっていると言い、 主人公は至って健全な少年で、「AKIRA」とは正反対でもあると(笑)。 まさに「空想冒険活劇」で、子供でも楽しめる内容なのだ、と。 完成は来年の夏頃を予定していて、国内配給は「東宝」、それと世界配給も決定しているとのこと。 情報は来年の春からどんどん出てくる。宣伝はこれからで、変わった仕掛けも考えている。 我々(バンダイビジュアル)のHPからも出していって皆さんに見てもらおうと思う、ですって。 制作の状況の説明(このサイト内の、昨年あった制作スタッフの講演のレポートのほうが詳しいので そちらを参考にしてください)で、なにしろ8年もかかっていて1800カット、レイアウトには大友監督が 全てに手を入れていて、他のアニメ関係者からもいろんな反響が出ている作品、と内輪話に入る。 角田氏が「宮崎駿さんの作品にも影響が出るとか?」と言うと、 「押井守さんからもマッドハウスの丸山さんからも、早く上げて、という催促が」と小森氏。 ここから「事情で大友監督が来れなかった代わりに」と、10月半ばに撮られた制作風景の映像を流す。 小森氏が「ネットで、大友さんが病気で倒れたとかいう説が書かれたりしてたけど、この映像を見れば 分かります。自転車のレースにも出ているし、ちゃんと元気です」と前振り。あれは、一部で少し出てた くらいで騒がれてたってほどじゃなかったと思うけど、関係者があちこちをしっかり覗いてるんですかね? 映像スタート(タイトルみたいのも出て、ちゃんとしたメイキング映像という感じ。収録されるでしょうね)。 大友監督、小森氏もいて、主要スタッフが机を囲んでの打ち合わせ、何がどれだけ出来ているのか、とか そういう話をしていた。大友監督が“パンターニTシャツ”を着てた(の見たの初めて。寺田克也と北久保弘之 は必ずと言っていいほど着てるけど)。ちょっと右の横の髪がピョコッと出てた(意気込みを表しているのか、 ツールド信州への特訓の証しか?)。 で、あれを見て、太ったとか言われてるのはよく分からない。基準がどの体型なんだろう?僕は全くそう 感じなかった。腕は太かったが。ハゲがかったなんてのは論外。まあ冗談なんでしょけど。 それから、絵コンテ、動画、背景作画、コンピューター彩色、CG等、軽く制作工程を(角田氏の指摘と 小森氏の説明が入っての)紹介。続いての、スタジオでの大友監督とスタッフの制作現場の映像で、 大友監督とやり取りしているスタッフを小森氏が指して、 「この作画監督の井上俊之さんを押井監督が早く返せと言っている。攻殻の新しいのが上がらないと」 などと余談を入れる。いや、説明もなきゃだめなんだろうけど、声まで伝わるような映像ではないので、 大友監督がひそひそと喋っている時は、出来れば集中して聞かせてほしかった・・。 動画枚数は18万枚、比較で角田氏が「アキラは透過光の処理を含めると20万枚」 上映時間は120分くらいかな?とのこと。 いろいろ二人で説明してから、角田氏が「ここに来る前にスタジオに行って来て、 レイアウトを直している現場を見てきた」と発言。 そのままプレゼントの抽選会になって、お二人が箱から当選番号を引く。 最初は公開時の「AKIRA」のポスターを2名。 次が「パイオニア」のDTS版宣伝ポスターを1名。 そして次が、「スチームボーイ」スタッフTシャツ白&赤茶1名ずつ! さらに次が、その「スチーム」スタッフTシャツ白の大友克洋サイン入り!! そしてトドメは、ツールド信州用「スチームチーム」ジャージの、これまたサイン入り。 角田氏が「今日スタジオで直接貰ってきたものです」と言ってた。 開場に来たとき手に持っていた紙袋や封筒には、まさにこれが入っていたのか。 お二人が退場。客が拍手。映画の上映へ。 つづく・・・?1570 date 2002/11/20(水)00:46 uname DIO subject re(2):「大覚祭2」レポート 丁寧なレポありがとうございます。地方の人間には嬉しい限りです。 「STEAMBOY」楽しみです。レポ読んで勝手に盛り上がってます。 つづき?はあるのかな…?1571 date 2002/11/20(水)10:10 uname 真 subject re(3):「大覚祭2」レポート 僕もほとんど地方みたいなものなんですけどね。東京は遠い。 「テアトル池袋」の展示品が紹介されたました。 http://www.aa.alles.or.jp/~th_ikebukuro/daikakusai.html つづき。 上映は、「SOWHAT」→「シャッフル」→「WAH」→「DSR版AKIRA」 予告編は「WAH」のだけ。 「SOWHAT」はスクリーンで観れて良かったです。うん、あのビラはやっぱり違うな・・?う〜ん。 それと、途中で音がしばらくぶれてました。そういうのは、よくあることなんですかねえ? 実写はどれもきれいでした。状態が。 これまで映画館で見てきた「AKIRA」なんか、散々使われてたせいかボロボロでしたからね。 で、「DSR版AKIRA」ですが、もう全然違いました。良くなったとか悪くなったとかじゃなく、 完全に別の作品に思えました。リメイクと言ってしまったほうがいいのかも。 映像だって全然違う。本当に明るかった。それにデジタルを通してだと、フィルムの感触は消える。 ラストのほうの“かけら”は、やっぱりありました。傾いたビルのとこにポツッと。 僕は半分以上寝てたので(←・・・)、あれがどれくらい出てたかははっきりと分かりません。 直すことは出来ないんですかね? 大音量の音響は、衝撃音は耳をつんざき、重低音は天井を振動させる。 会場の広さや、今回の上映に際して調節したのか、そういった影響もあるのかもしれませんが、 僕はそれが無意味な大きさにしか聴こえませんでした。 音響が良くなったのなら、大きいことだけが重要じゃないはず。 所々を大きくしていって、結局どこも引っ張られて、大きいだけになってるようにも・・。 衝撃音はやたらめったら大きかったので、却って映像と距離が出来てたように感じました。 音楽のほうの音量の幅を利かせるとか、そういう効果のほうが迫力になると思うのだけど・・。 角田氏は「目が覚める」と言ってたけど、大音量を延々と聴いてると逆に眠くなるんですよね。 不満ばかり書いてるみたいですが、まるで別のものになってる、というのを言いたいだけです。 どっちが良いかというのは、またそれぞれあるので、やっぱり観に行って自分で確認してみたほうが 良いでしょう。最初にちょっとしたハプニングがあったけど、それもご愛嬌か。 「スチームボーイ」のパイロット映像については書きません。 やっぱり最初に目にする衝撃が大事だもんね。ヒロインが可愛かったよ〜。また見たいよ〜。 あと、「KODANSYA」じゃなくて「KODANSHA」でしたね。どうでもいいか。1580 date 2002/11/25(月)07:05 uname 真 subject re(4):「大覚祭2」レポート ↓レポートがあった。 http://www.tms-e.com/info/report/akira021102_16.html 「DSR版AKIRA」の補足。 エンドロールのスタッフのクレジット、アルファベットでした。 映像は海外でデジタル修復したもの、それにまるっきり手を入れてないんですね。 前のDVDもそうなんですよね?今度のDVDも同じでしょうか。 角田氏は「DSR版を一般公開しようと思い、いろいろ劇場を探したら設備の備わった テアトル池袋があった。この企画も引き受けてくれて今度の公開が実現した」と言ってました。 でも「テアトル池袋」は以前から度々“大友特集”のオールナイトをやっていて、 今回もその一環というか、やるべくしてやったという感じがします。今回は製作側の 協力が強くてあれだけ大々的(レイトショーですが)になったんじゃなかろうかと。 定期的にやってるので、しばらくしたらまたやるんじゃないかな? 「大覚祭2」のついでに見てきたアニメイトの「『AKIRA』の世界展」レポート。 もうとっくに終わっちゃってるから意味無いかもしれないけど・・・、 堪能しました。展示物は豪華でした。 額入りの背景付きセル画を壁に沿って展示し、その周りに帯のように、(動画かレイアウトか) セル画の下絵のコピーをベタベタ貼ってあって。感じを出そうと雑な並びで重ねてたけど、 それぞれの画がかぶらないように上手く並べるくらいの配慮はあってほしかったかな。 むしろきちんと整列させたほうが迫力が出たんじゃなかろうかと。 レイアウト生原画も何枚もあって、あれは「大友克洋の直筆」と書かれてないのも大友直筆もの が結構あったと思う。あの展示品はほとんど大友克洋所有の資料なんじゃないかと思うくらい、 大友克洋の直筆画が溢れていた。 鉄雄の前に現れた金田の下のほうから全身を映していく場面の、ちょうど正面に顔を向けた 全身(用紙3枚繋ぎ)の原画。「大友直筆のレイアウト」と書かれていて、体の真ん中部分 が少し破けてました。 中央に置かれたケースには、大友直筆のレイアウト(鉄雄のバイクシーンなど)、 いくつかの設定画(登場人物が並んでるやつ、金田のバイク、球型アキラ君保存庫など)、 大友克洋所有の絵コンテ等、豪華な資料が。 そしてあの、金田が背を向けてバイクに向かって歩いているポスターの原画、大友克洋直筆の 鉛筆画がありました。2枚の用紙で、“T”字型に並べたものです。しばらく見入りました。 こういった資料が今度のDVDの収録映像に入ってるかもしれませんね。それと・・・。 販売していたのは、テレカ3種とカレンダーだけ。単行本も売ってたけど(笑)。 Tシャツはまだ出来てなくて、どんなものか、何種類か、価格も、 「そのうちアニメイトで売られるということ以外全て不明」とのことでした。 長々と失礼しました。 それと、頼むから、他に行った人レポート書いてくれ〜。1586 date 2002/11/28(木)20:50 uname 一なり subject re(5):「大覚祭1」レポート 大変遅れましたが、大覚祭@の方をレポートさせていただきます。 ・開演;21:30〜 ゲストとのトークショーで、角田研氏が来ました。(もう2,3名いましたが忘れた!) 次週公開するAKIRAリニューアル公開についての裏話、その他もろもろ。 金田のバイクを今製作中だそうです。それも実際動くものを、来年5月目標で完成させるようです。 予告編; トークショーでAKIRAリニューアルの紹介をしたのですが、内容は画像はいじってなく、 音を普通のドルビーからデジタル5.1chにして臨場感を向上したそうです。 先日発売したDVDと変わってないのことですが、劇場だとスケールが違うので、迫力を 十分堪能出来るでしょう。 上映途中で、老人Zの予告編が流れました。 プレゼント; 抽選で5名に公開当時のAKIRAポスターがもらえました。 丸めてあったので、中身は分かりませんでしたが。 後、角田研氏からAKIRAファミコン・カセットをプレゼント。 今でもファミコンを使っている人だけが立ち上がって、じゃんけんで勝ち残った人1名 に渡されました。 展示物; ガラスケースの中に、フィギュアやB5単行本その他もろもろありました。 まじまじと見ていなかったので、全て把握してなかったのですが、フィギュアはマニア が作ったものらしいです。 販売品; 映画のパンフ、ポスター、今回上映しなかったメモリーズもあった。 ちなみにメトロのパンフは900円で売っていた(確か定価は600円だったはず) 春木屋紹介の形で、AKIRAカクテルを販売、試食でそれを買うとお酒の中にカプセルを 1個入れてくれます。 春木屋ブランドのお酒(瓶入り)も売ってました。 ガチャガチャも置いてありました。(中身はAKIRAグッズのようです) 入場者は定員(162名)の約半分かな?もっといっぱい人が来てるかと思いました。(寂) 私が記憶しているはこのぐらいなのですが、他に行かれた方が付け加えてくれればありがたいです。1596 date 2002/12/6(金)16:55 uname Jun'ya subject re(6):「大覚祭1」レポート 真さんに続いて詳細なレポート、ありがとうございました。 行けなかったので、大変参考になります。 しかしその制作風景の映像、真さんの仰るとおりちゃんと商品に収録 してほしいですね。 No.1580からの分岐スレッド。 1613date 2002/12/15(日)11:31 uname 真 subject re(5):「大覚祭2」レポート 他んとこでも出てるから今更だけど・・・ http://channel.slowtrain.org/news-train/news_bn2002_2/news20021202/index1.html |
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