APPLE PARADISE BBS Vol.10-Thread No.966

BBS LOG Vol.10 | Home | BBS


966
date	2001/7/5(木)23:10
uname	さとぴー
subject	ヘンゼルとグレーテル/「初版」と色がいつ変わったか?

単行本の紹介欄で、「ヘンゼルとグレーテル」CBSソニー出版
の初版本と第20刷のものの、中身は同じでも

緑色の表紙というか、カバーはありませんが、
が違うという指摘がありましたので、うちの蔵書2冊を比較してみました。
緑が濃い初版とその後の色の違いがいつからか不明との事でしたので、投稿します。

第2刷1981年11月1日

です。
初版が同年の10月25日発行ですから約一週間です。

http://member.nifty.ne.jp/STP/SAKAGUTI/SAKAGUTI.htm
969
date	2001/7/6(金)03:40
uname	Jun'ya
subject	re(1):ヘンゼルとグレーテル/「初版」と色がいつ変わったか?

さとぴーさん、どうもありがとうございます。

が、ちょっと書き方が良くなかったようです。
実はこの本、毎回刷られるたびにちょっとずつ色が変わっているんです。
表紙の色もそうですが、背の色もかなり変化しています。

で、「ヘンゼルとグレーテル」のページに書いたのは、ダークグリーン系の
色からライトグリーン系に変わったのはいつかわからない、ということ
だったんです。多分10数刷あたり(80年代終わり頃?)だと思うんですが、
依然詳しいことはわかりません。というか、全部確認しないとわからない
ことなんですよね (^_^;)。ちょっとキツイですね (^_^;)。結構どうでも
いいことだし(爆)。
971
date	2001/7/6(金)05:34
uname	さとぴー
subject	re(2):ヘンゼルとグレーテル/「初版」と色がいつ変わったか?

●Jun'yaさん

どうも~~~~~
^^;
>ダークグリーン系の色からライトグリーン系に変わったのはいつか

>多分10数刷

?
もしかして…まさにそれなのですが?????
^^?

2刷だけライトグリーンでまたダークに?

↓
http://www6.lunartecs.ne.jp/~stp/w/OT010706.JPG
実物のほうがもっと色が淡いのです。

出た当時買っても2刷が一週間後。まんが情報誌の書評を読んですぐ購入したときは
もう2刷でしたものね(^^;。
実はこのライトグリーンの本しかないとずっと思ってました(^^;。

P.S
すでに遅かったのですが、漫金超創刊号チャンネルゼロのサイトで少部数倉庫から発見され
創刊号の大友克洋さんの作品「サン・バーグズヒルの思い出」掲載号創刊号が
当時の価格ででていたのですが
このあいだ、カキコしようとしたら創刊号だけ完売だそうですね。
(T−T)
私はもってますが(^^;。リアルタイム読者で。

では~
(一件削除は書き直しですm(_ _)m)。
975
date	2001/7/10(火)19:49
uname	Jun'ya
subject	re(3):ヘンゼルとグレーテル/「初版」と色がいつ変わったか?

どうもです。

実は、申し訳ないことに、サイトにおいてある画像の色が、どうも本物と
かなり違っているんですよ。特に初版の画像の色は、Windows マシンで
見ると、本当に濃緑に見えてしまいますが、本物はあそこまで濃い色では
ありません。さとぴーさんがお持ちの第2刷は、多分僕の持っている初版
よりも少しだけ薄い色なんだと思います。ちなみに、僕も第2刷も持って
います。僕の手元にある初版と第2刷では、微妙に後者の方が明るい色
ですが、基本的に同じ様な感じです。しかし、本当に明るい色のものは、
比べものにならないくらい蛍光イエローっぽいんです。誤解を招くような
画像を使っていて、申し訳ありませんでした。次回更新までに、もう少し
本物に近い色で見えるよう、加工しておきます。
#全ての環境でそう見えるようにはできませんが‥‥


>P.S
>すでに遅かったのですが、漫金超創刊号チャンネルゼロのサイトで少部数倉庫から発見され

実は、数ヶ月前まで、新宿ぺぺに入っているマンガ系に強い書店では、
1〜3号が「新品として」売っていました (笑)。その後、その店あたりが
改装されてしまって、今はどうなっているかわかりません。
981
date	2001/7/15(日)14:21
uname	さとぴー
subject	re(4):ヘンゼルとグレーテル失礼してしまいました(..ゞぽりぽり

>よりも少しだけ薄い色なんだと思います。ちなみに、僕も第2刷も持って
>います。

Jun'yaさんの古書ならびに情報収集力には頭が下がる想いです。
近所の古書店ではプレミアつきまくりで(..ゞぽりぽり

でも一冊弟に譲ったのでまた買いましたけれど(笑)
青春の想い出の本は弟が所有していて古書店で
その青春ヘンゼルとグレーテルは買い戻しました
(..ゞぽりぽり

それにしても、童夢の重版はすごいです。
最近これも新刊で買い戻しました(初版本をなくしたんですね

あと、Appie Paradise

これは、古書店さんが最近注目している様子。
マンガ奇想天外をパックにしてAppie Paradise掲載号だけ販売という書店が
ちらほらみかけるようになりました。

で、すぐ売れている様子ですね…
「彼女の想いで」

あのカバーの紙
実は大友克洋さんと深い縁があり、大友さんに影響をあたえたといわれている
坂口尚氏の「坂口尚短編集」の中の紙の指定の参考にさせていただきました…
(..ゞぽりぽり

でもいまだに、コミックボックスのサイトにある、大友克洋氏に影響をあたえた
坂口尚という記述の詳細がいまだに理解できないでいます。
たぶん、同じ雑誌で相互に影響をその後受け合っていた事はマンガ奇天などで
予想できるのですが…

COMにも投稿されていたというのはこちらのサイトで初めて知った事ですので、
そういう意味での影響なのだろうか?

ふと
そんな事も考えました。
どうもありがとうございました…

■坂口尚氏の小部屋
http://member.nifty.ne.jp/STP/SAKAGUTI/SAKAGUTI.htm
982
date	2001/7/18(水)08:32
uname	真
subject	re(5):ヘンゼルとグレーテル

「ヘンゼルとグレーテル」は、探せばさほど難しくなく見つかる本ですよね。
値段も、探せばそれなりに安い(定価程度)のも見つかると思います。
あるところには、所蔵されてる図書館(普通の地区の図書館)だってあります。
初期の版と後期の版の違いでは、やはり見返しのイラストの色合いでしょう。
初期のは画集「KABA」に収録されたのと同じで、かなり色が強くて、
おそらく原画のそのままの色合いなのでしょう。
後期のは淡い色調で、こちらのほうがなんとなく“童話”という雰囲気で、
この本に合っている気がします。

内容は、私はめちゃくちゃ好きです。この本の中に特によく出ている大友克洋の感覚というのが、
自分は一番好きなんだと思います(“半符亭弾符亭”にばか笑いしたものです)。
大友特集の「ぱふ」のインタビューでコメントしているように、
ブリューゲル作品からキャラクターなどの世界設定を借りているところが多いですよね。
「栄養満点」で未収録のやつは、もとは何の動物だったっけ?
ブリューゲルの画集なんかを見ると、「ヘンゼル」のもとになっている絵を発見できておもしろいです。
大友克洋のアレンジぶりもよくわかって。

変てこな作品はともかくとして、ブリューゲルと大友克洋って、作品性がすごく近い作家なんだと思えます。
ブリューゲルの評価が高いのは、“農民のブリューゲル”と言われるように、当時にして下層の人間を、
忠実に、それを生き生きと描いているところと言われていて、この点こそ最も通じるところではないかと。
両者とも対象の、より人間味が出ている部分に愛着を持ってしまうのではないかと。

坂口尚との相互の影響についてですが、私は坂口尚作品はそれほど目を通してなくて、
あんまりはっきりと言及できるような見識は持っていないんですが(←じゃ言うなよ!)、
全般的に大友克洋の影響だと見られる場合、顔、
とりわけ“鼻”の描写の仕方で認識されるんじゃないかと思います。
この点では、福山庸治や山本おさむ、堀田あきおとか、そして坂口尚の漫画が顕著ではないかと。
実際、あの描き方が大友克洋独創のものかどうかは・・・、
何にせよ、あれほど印象的かつ効果的かつ完璧に描いたのは大友克洋がダントツだと思うし、
認識を与えてしまうほどのものとして、大友克洋独自の画風と言えると思います。
案外、坂口尚のほうが先に用いてたりして。
それと凹凸の陰影。骨格、肉付きの特徴や服の“しわ”とかの表現。
「石の花」なんかはその点で、かなり大友画風に近いですよね。
服(布地)の“しわ”の描写であれ(大友作品)ほど魅力的で独自性に富んだ描写というのはないですね。
あとは線のタッチとかですかねえ。感覚的な線にも、熟練の技巧にも感じられて良いんですよね。
荒いんだけど乱れているわけでもなく、整ってるわけでもないけど精密で・・・
何言ってるのかよーわからんな。

坂口尚からの影響について、というのは、やっぱりちゃんと坂口作品を読んでからでないと・・・。
「ジャストコミック」81年12月号に、なんとなく坂口風のイラストがあるので、
見てみるとおもしろいと思います。

「COM」の影響を考察するなら、坂口尚の他に村野守美、真崎守、永島慎二というのも
検証してみていいのでは?
そしてよく名前を挙げている宮谷一彦。・・・なんか話が全然関係ないところに行ってるな。

長々と失礼しました。なんでこんな書き込みしてしまったのか・・・(メトロ熱のせいかなあ)。

さとぴーさんへ
「まんが情報誌の書評を読んですぐ購入したときはもう2刷でしたものね(^^;。」
の“まんが情報誌の書評”って、いつの何て雑誌の記事かわかりますか?
って、こんな昔のこと、無理ですね。すいません。
あと、
「コミックボックスのサイトにある、大友克洋氏に影響をあたえた坂口尚という記述」
これはwebサイトですか?もしURLなど教えていただければ、大変うれしいです。
983
date	2001/7/19(木)05:14
uname	さとぴー
subject	re(6):ヘンゼルとグレーテル

どうもはじめまして。
まず、コミックボックスの「大友克洋に多大な影響を与えた坂口尚」

という記述は
Webサイトですので、URLを記述しておきます。

http://www.ask.ne.jp/~comicbox/info/sakaguchi/sakaguchi.html

あとは、そうですね。
ヘンゼルとグレーテル。

>「まんが情報誌の書評を読んですぐ購入したときはもう2刷でしたものね(^^;。」
>の“まんが情報誌の書評”って、いつの何て雑誌の記事かわかりますか?

これは、「コミックボックス」の前身であるラポート刊「ひゅーじょんぷろだくと」
だと思うのですが私も、処分してしまいくやんでいます。

内容は、実は西洋の童話は残酷だった といったタイトルでの紹介だったと思います。
本当に西洋童話の本来の物語は残酷だったそうで、

「ヘンゼルとグレーテル」によって
そうした世界観で、西洋童話が作品となったといった紹介だったのは
覚えています。


>実際、あの描き方が大友克洋独創のものかどうかは・・・、

メビウスという作家の描き方の影響というのはいなめない気がします。

>「COM」の影響を考察するなら、坂口尚の他に村野守美、真崎守、永島慎二というのも
検証してみていいのでは?

そうですね。いろいろとあると思います。
他の意見(案外間違っているかもしれませんが)
その後、坂口尚氏と大友克洋氏が同系列の雑誌上で作品を発表してきた相互影響もあるような
気がしています。
マンガ奇想天外などでは特にそうですね。福山さんも同じ時期に同誌に連載されていましたし。

石の花の服のしわは、かなり難しい…
この頃の坂口氏はかなり違う描き方をされていましたから…
といっても雑誌初出、最初の単行本、今販売されているもの全部絵が入れ替わっているので
なんともいえない部分はありますね(笑)

あとで消してしまうかもしれませんが、
もしかしたら
↓坂口氏のこうした画風(かなり古い)に影響を受けておられたのかもしれませんね
http://member.nifty.ne.jp/STP/SAKAGUTI/sj/siori.GIF

坂口尚短編集(3)「闇の箱」収録 「しおり」の一部です。

ではどうも。

■坂口尚氏の小部屋
http://member.nifty.ne.jp/STP/SAKAGUTI/SAKAGUTI.htm

This page last modified at .