リレーSS「チャチャ対マリア」掲示板[No.1-8](CMNAC-BBS Ver.1.27)

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[8][両国首脳会議 in ジョートショップ][金子なみき][1999/4/22(Thu) 18:00]
 
(何で、こーなったんだ…)
 青年の心の声には気力が微塵も感じられない。相当疲れているらしい。
その青年の目の前では、自警団団長、第一部隊から第五部隊までの各隊長、エンフィールド評議会の代表、マジックギルドのギルド長等々、”お歴々”が勢揃いしている。
 それに向かい合うように、七人の男女が並んでいる。
緑色の髪の優男、燃えるように赤い髪の女性、まん丸い眼鏡が特徴の小柄な老女、髭まで真っ白な老人、厳つい体型だが優しげな容貌の男性、流れるような金髪の美しい女性…。
(この人達があの町の責任者か…。)
青年の見たところ、外見はゆったりとした雰囲気と、並以上の容貌から危険視されるタイプの人たちではない。だが、魔力が常人とは懸け離れている。穏やかではあるが、人によっては石でも投げ込めば大波になって帰ってきそうな感じがある。”危険!近づくな”と立て看板を立てたくなる程ではあるが、気付いている人が青年以外皆無なのが幸運と言ったところか。

「さ、お茶でもどうぞ」
 何時でもマイペースなアリサさんがテーブルにテディと一緒にお手製の茶葉の紅茶を配る。青年から受け取ったお茶菓子のケーキを運ぶピートに「邪魔するなよ」と、一声掛けて腰を下ろして、自分のカップに入れた紅茶を一口飲む。
 (今日のお茶はアリサさんの得意な野いちごの紅茶か)
こんな時でもなければ、ゆっくりと香りを楽しみながら、お茶の時間にきている誰かしらとおしゃべりに興じているのに。と思いながら、少し離れたカウンター席から招いてもいない客人達を眺めていた。
[7][体育館からリンクして・・・][レイテル☆パラッシュ][1999/4/9(Fri) 15:32]
 
マリア「ここまで来たけどあの中に犬、いたよね。ど〜しよう」
   「やっぱり、トラップ作るしかないかぁ。でもまた怒られるよ。」

といって、おもむろにバレーボールに魔法をかけて即席の浮遊機雷を作り出す。
そして・・・

しいね「よし、いけ。リーヤ」
リーヤ「まかせとけ、いっくぞ〜。ガウガウ」
チャチャ「気をつけてね。リーヤ」

そして、お決まりの如く、悲鳴。
転がってくるリーヤ。に続いて、大量のボール。

しいね「チャチャさんここは一旦引きましょう」
チャチャ「でも、あの子は?」
しいね「いいから、とにかくにゃんこハウスに戻りましょう」
リーヤ「きゅう。」

マリア「まだいるのかな〜。あ、そう言えば、あの隠し通路を使おう☆」

そして、書庫に着いたマリアはアリサさんとあの男の待っている、
ジョートショップへと、戻って行った。のだが・・・、

そこではなんと・・・、
両世界のお偉方達が会合を開いていたのだった。

つづくのだぁ〜。
[6][向かった先は・・・][レイテル☆パラッシュ][1999/3/17(Wed) 03:53]
 
リーヤ「お、なんか街が見えてきたぞ」
チャチャ「ほんとだぁ〜、なんて街かな?」
しいね「だから、チャチャさん。僕がその話を・・・」
リーヤ「なんか、旨いもんでもあるかな〜」
しいね「ばかいぬ、人の話を聞け!!」

そんな事を話しているとはつゆ知らず、

マリア「なんで、空から紙が降ってくるのよ〜。」

しいね「あの子、なんか言ってますよ」

マリア「こんな事考えてないで隠れる場所は・・・あった」

リーヤ「あいつ、でっかい体育館みたいのに入ったぞ」
しいね「隠れても無駄です、こっちには、ばかいぬがいますから」
チャチャ「そんな事無いよ。リーヤはりっぱないぬだよ」
リーヤ「だから、俺はいぬじゃね〜って」

マリア「とりあえず、隠れたはいいけど、どうしよう・・・」

と言う所で、続く・・・
[5][逃げるマリア、追うチャチャ][ぱんどーる (mail)][1999/3/4(Thu) 17:01]
 
「ちょっとぉ〜、どうして追いかけてくるのよぉ〜!!」

マリアは逃げていた。
もちろん今の彼女にその原因が自分の魔法だという認識は消え去っていた。

「とりあえず、隠れてやりすごさなきゃ・・・って、きゃあっ!!」

どさどさどさっ☆

「なんで、ちり紙が空から降ってくるのよぉ〜!!」

「チャ、チャチャさん・・・あれ、『網』じゃなくて『紙』ですよ・・・」
「う〜、ごめんなざい〜! 捕まえようと思ったのに〜」
「そんなこと言ってる場合じゃないのだ。逃げられるのだ。しいねちゃん、急ぐのだ」
「リーヤ・・・人のホウキに乗ってるくせにそんなこと言うなよ・・・」
[4][一方そのころのマリアはと言うと・・・][レイテル☆パラッシュ][1999/3/3(Wed) 17:41]
 
マリア「この前の失敗でみんなに迷惑かけちゃったし、ここは汚名返上よ☆」

街から離れ、単身で調査に向かったマリアは、その先で怪しくて面白い形の建物を発見した。

マリア「何かしら、このにゃんこみたいな家は?」

そのころの、チャチャ達3人はというと、
チャチャ「誰だろうあの女の子?」
りーや「この辺にはいないよな。しいねちゃんしってるか?」
しいね「いえ、僕にも・・・って違いますよ、チャチャさん。他にもあるでしょう。変ったところが」
チャチャ「何だろう?そうだ。りーやあの子に聞いてみようよ」
りーや「よし、じゃあ行くぞ」
しいね「あ、待ってくださいよ。チャチャさ〜ん」

マリア「ここに隠れれば、ばれないよね。・・・って、こっちに来る」

しいね「すいません、ちょっといいですか?」
チャチャ「あ、しいねちゃんずるい」

マリア「あ、ばれちゃったよ☆どうしよう。こうなったら、魔法で一旦退却よ☆」
           
           る〜んばれっと〜

3人「あ、逃げた!」

しいね「あれって、ひょっとして・・・」
チャチャ「魔法みたいだったね。」
りーや「とにかく、あいつを追おうぜ」
しいね「よし、りーや、犬に変身だ」
りーや「だから、俺は犬じゃね〜!!」

次回に人に続く・・・
[3][あさ、おきると・・・(3)][金子なみき][1999/2/24(Wed) 17:30]
 
 青年の朝は、ジョートショップに特攻を掛けてきたショート財団・執事のじーさんの絶叫というか奇声から始まった。
「なに?マリアがいない?」
「左様でございますうううう!!!!!」
「・・・聞こえてますから、耳鳴りがするほど大声出さないで下さい。」
「はっ!失礼いたしました!マリア様の事を思うあまり、不安に駆られ、持病の神経性胃炎と高血圧と頭痛が併発し、頭の中でドーパミンが大量分泌され・・・。」
「もーいい、もーーーおいい。で、どうしてほしいんだ?」
 精神が脱線した執事のじーさんの長口上を、執事が持参していたショート氏からの状況説明がなされた手紙を読み終えた青年が、依頼の確認のため、切り出した。
「お嬢様を捜し出し、屋敷までお連れ下さい!!」
「・・・自警団には行ったのか?」
 いくら異常事態でも、それこそ日常的に異常事態が起こる街だ。ある意味、突発的な事態には非常に機敏な対応の聞く(慣らされた)組織である。どの様な場合でも、1部隊は自警団事務所に詰めているはずである。
「自警団の方々は、調査隊の編成とかで、お忙しそうでしたので。」
「・・・何も言わずに、此処へ来た、と?」
「左様にございます。」
 青年は耳鳴りが治まった代わりに、頭痛がし出した頭を軽く押さえた。
 異常事態だからこそ、捜索者が出た場合、早急な対応が必要である。特に今回の捜索者は、あのマリアである。何処に行ったかなど、この状況では考えなくても分かる。自警団の調査隊にマリアの捜査も同時に行ってもらえば、余計な手間が省けるというモノだ。
「わかりました、お引き受けします。
「おお!!ありがとうございます!!」
「じゃ、アリサさん、少し出てきます。」
「気を付けてね」
「・・・さて、とりあえず、いきたか無いけど自警団だな。」
[2][朝、起きると・・・。(2)][亜村有間 (mail)][1999/2/23(Tue) 03:12]
 
 朝起きると、隣に街ができていた。
 うらら学園のそばに、たった一夜のうちに一つの街ができたのである。
 マイペースで、珍事件には慣れた住民は、さほど気にも止めなかったが、真剣な顔をした見慣れぬ人が集団で登場するに至って、さすがにいつもとちょっと違うと気づき、あちらこちらで騒ぎだした。
 しかし、いつの時代にも、人一倍マイペースで、のんきな連中はいるものである。
「むにゃむにゃ…」
「チャチャさん、チャチャさん、大変です! …おい、リーヤ、起きろよ!」
「ふわぁぁ…どうしたの、しいねちゃん?」
「うー…しいねちゃん、うるさいのだ…」
「んー…あ゛あ゛あ゛ーっ!!」
「うわっ! び、びっくりしたのだ」
「学校に遅れちゃうーっ!」
 ずぺっ。
「しーねちゃん! 寝てるばあいじゃないわっ!」
「…い、いえ…寝てるんじゃなくて…」
「いいわけするなんて、男らしくないのだ! 早く急ぐのだ!」
「今日は学校は休みだ!」
「なーんだ、よかったあ」
「じゃ、もう一眠りするのだ」
「あのなあ…それどころじゃないってことなんだぞ!
ほら、外を見てみろ!」
「あれーっ!?」
「ううっ、チャチャさん、よーやく、わかってくれましたか…」
「誰か、見たことない女の子が訪ねてくるわっ!」
「…あのですね…」
 それが、にゃんこハウスのその朝の始まりだった。
[1][朝、起きると・・・。][黒道寺 疾風 (mail)][1999/2/22(Mon) 02:58]
 
 朝起きると、隣に街ができていた。
 エンフィールドのそばに、たった一夜のうちに一つの街ができたのである。
 前代未聞の大事件の前に、エンフィールドの自警団は住民に「むやみに外出しないように」と伝え、大急ぎで調査隊の編成を行い、突然出現した街の調査を行おうとしていた・・・が、いつの時代にも好奇心の強すぎる人間はいる。
 「あー☆、あの家って猫の顔してる。すごい面白そう☆」
ショート財閥の一人娘、マリアであった・・・・。
                                      つづく
     
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