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| 【 220 】 「公金を使って」について考える |
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「表現の不自由展・その後」という企画が中止になりました。 公金を使って公共の場でこういう展示をするのはいけないらしいです。 ホントか? 公金を使って公共の場で国や自治体の方針に従わない活動をしてはいけないってホントですか?
国会も地方議会も「公金を使う公共の場」です。 そこで働く人ことごとく公金で動きます。 行政を監視チェックし、議論の中で国や自治体の方針に反対し、ときに辛辣な批判を浴びせたりします。 公金を使って政権を批判します。
そういう、「公金を使う公共の場」というのは、実は幾重にもあります。 地域センターや美術館・図書館・芸術館などの、不特定多数の市民を想定した施設もそれに入ります。 公園もそうだし、街なかの広場なんかもあり得ます。 そういった場所は、議会で行われていることはすべて行なっていい場所といえます。 決議の場所ではないけれども、市民が考えや議論を深める場なのです。
議会の議論では「意に沿わない意見の表明」は認めるけれども、そのほかの公共の場では認めないということはできません。 意見の表明は社会のいろんな場面で幾重にもあり得るし、表明の方法も様々です。 公金はそれを保証しなければなりません。 だって公金なんだから。 特定の意見を守るためのお金じゃないんですから。 |
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| From : 辻 -2019/08/08(Thu)10:14- |
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